宮崎県北部、九州脊梁(せきりょう)山地のほぼ中央に位置する高千穂町は、美しい自然景観と豊かな歴史が調和する地域です。
高千穂峡は、阿蘇の火砕流が長年にわたり侵食されて形成された峡谷で、最大100m、平均80mの断崖が7kmにわたって続きます。日本の滝百選に選ばれた「真名井の滝」は、柱状節理(ちゅうじょうせつり)が特徴的な渓谷に位置し、エメラルドグリーンの水面をボートで巡ることができます。
さらに、高千穂町は日本神話ゆかりの地としても知られ、神々を祀る神社が数多く存在します。夜を徹して舞い、収穫への感謝と来年の五穀豊穣を願う夜神楽(よかぐら)は、1978(昭和53)年に国の重要無形民俗文化財に指定されています。