技術がいど2012-201501


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GHSGHSとは、「GloballyHarmonizedSystemof<参考>ClassificationandLabellingofChemicals(化学品の厚生労働省「GHS対応ラベルおよびSDSの作成マニュアル」分類および表示に関する世界調和システム)」の略です。http://www.nihs.go.jp/mhlw/chemical/doku/GHSmanual.pdf((株)神戸製鋼所溶接事業部門技術センター1992年の国連環境開発会議(UNCED)において「安全データシート(SafetyDataSheet、以下(M)SDS)および容易に理解できるシンボルも含めた、世界的に調和された危険有害性に関する分類および表示システムを、可能であれば西暦2000年までに利用できるようにするべきである。」という提案が採択されました。これに基づき、世界的に統一されたルールに従って化学品を危険有害性の種類と程度により分類し、その情報が一目でわかるようラベルで表示したり、(M)SDSを提供することについての取り決めがGHSです。表1に危険有害性を表すシンボルを示します。GHSはあくまで国連の勧告であり、実際の導入については個々の国の判断に任されています。当初の提案からは遅れましたが2010年前後から各国で法律を定める動きが活発になってきました。日本では労働安全衛生法、化学物質排出把握管理促進法を改正してGHSを導入し、JISZ7253でラベル、(M)SDSの詳細について規定されています。溶接材料のような複数の物質からなる混合物(製剤)についても、2013/7より韓国で、2015/6よりEUおよび米国で表示が義務付けられています。図1に弊社製品の一例を示します。製品の危険有害性が分かりやすくなるGHSは、今後益々多くの国で採用されて行くものと考えられます。品質保証室今岡進)表1危険有害性シンボル爆発性急性毒性高毒性可燃性腐食性物質支燃性経口・吸引による有害性高圧ガス水生環境有害性図1弊社製品のGHS表示の一例急性毒性低毒性2013年11月523


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