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-1-熱間加工再現試験技術がいどVol.492009年10月号試験・調査報告1.はじめに><現在、ビルや橋等身の回りのほとんどの構造物で、溶接が施されています。溶接部では、材質や用途に応じた性能や品質が要求されます。溶接の熱影響部(HAZ)は、組織や機械的性質の変化によって硬さや切欠きじん性が変化したり、材料や施工条件によっては割れが生じることもあります。そのため、HAZの組織や機械的性質を把握することは、構造物を安全に使用する上で、重要です。ただし、実際に溶接した試験板から、小さい領域のHAZだけの機械的性質を評価することは困難です。そこで、熱間加工再現試験装置を用いて、HAZと同等の組織が得られるように熱履歴を与え、HAZを評価しています。ここでは、熱間加工再現試験装置(図1)を用いて、実際のHAZをどのように再現するかをお話ししたいと思います。図1熱間加工再現試験装置の外観<2.熱間加工再現試験装置の原理と仕様>この装置は、①加熱装置、②油圧プレス機、③雰囲気制御装置を組合せ、④プログラムに従って精密に制御できる材料試験装置です。あらかじめ設定されたプログラムに従い、試験片に熱履歴および変形加工処理を施すとともに、これら処理中に発生する応力(変形抵抗)、加工量、相変態等の諸現象を測定するための機能一式を有する試験機です。油圧アクチュエータ、加熱部、冷却部、各種現象の測定機および処理雰囲気を調整し、試験片の変質(酸化、脱炭)を防止するための真空チャンバーおよび排気系等により構成されています。本装置では、高温下での引張・圧縮試験、熱処理試験、変態点測定、CCT図作成等ができます。試験機仕様については、表1に示します。