新人営業マンのための溶接基礎講座


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※本稿は掲載当時の情報です。詳しくは(株)神戸製鋼所にご確認ください。新人営業マンのための溶接基礎講座「溶接現場用語とそれに関連する神鋼銘柄について」第回『検査物』本ページでは、新人営業マンのための溶接基礎講座と題しまして、新人営業マンの方々が溶接現場に行かれて戸惑うであろう『現場用語』について解説するとともに、それに関連する当社の溶接材料の特徴について説明します。第回は『検査物』を取り上げます。『検査物』鉄骨工場などへ行くと「今度の物件は『検査物』なので、気を使う」などの話を聞くことがあります。あるいは『検査物件』、『UT物件』とか言う場合もあります。鉄骨専門工場では、ほとんどすべての物件で自主的なUT検査を行っていますので、発注者側の受入れ検査として第三者の検査会社の検査が行われる物件を指す場合も多いようです。ここで検査について、基本的な意味を説明します。試験と検査とを混同して使ってしまうことがありますが、本来試験というのは「物の特性を調べること」であり、検査というのは「試験した結果を判定基準に従って合否の判定をすること」です。それでは溶接部の試験方法について説明します。大別すると破壊試験と非破壊試験に分けられます。実際の製品検査においては、製品を破壊することは出来ませんので非破壊試験を用いて検査します。代表的な非破壊試験方法と検出できる主な欠陥について表に示します。非破壊試験の中で今回の現場用語『検査物』の試験方法である超音波探傷試験(UT)について説明します。<超音波探傷試験の原理>人間の耳に聞こえる音よりも高い周波数の音波を「超音波」と言いますが、材料中をほぼ直線的に進む性質があります。超音波探傷試験では、図に示すように、超音波を試験体の内部に向けて入射します。このとき進行方向の試験体内部に欠陥があると超音波はその欠陥で反射されます。この反射波の強さと欠陥までの距離をブラウン管上で測定することによって、欠陥の位置及び大きさを測定することができます。<超音波探傷試験の特徴>装置が軽量で試験が容易です。また欠陥の深さも検出できます。厚い材料には適していますが、!以下の薄板での適用は不向きです。試験条件の設定やブラウン管図形の判定に熟練を要します。主に割れや溶込み不良などの平面状の内部欠陥の検出に用いられます。それでは、主に建築鉄骨向の当社製品について説明します。検出できる主な欠陥非破壊試験表面欠陥の検出法内部欠陥の検出法11|年月号(秋号)外観試験…………磁粉探傷試験……ビード形状不良,アンダカット,オーバラップ表面又は表面に近い割れ(だたし,強磁性体のみ)浸透探傷試験……放射線透過試験…超音波探傷試験…表面に開口している割れ及びピットブローホール,スラグ巻込み,溶込み不良,融合不良,割れ溶込み不良,融合不良,割れ表代表的な非破壊試験と検出できる主な欠陥


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