用語解説


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溶接性「この板は溶接性が悪い」とか、「鋳鉄は溶接性熱処理で改善されるのならばまだよい方ですが、が悪いからなぁー」とよく言われます。それもままならない金属もあります。身近なものこのように「溶接性」という言葉はよく聞きまでは、鋳鉄やフェライト系ステンレス鋼が溶接性すが、その定義を知る人は意外に少ないようです。の悪い金属としてあげられ、逆に溶接性が良い金例えば、彫刻の場合、刃がとおりやすい材木を属としては軟鋼がその代表的なものとしてあげら彫刻に適した木と言います。また、岩壁でハーケれます。ンが快い音をたてて響くとき、この岩壁をロックこれまで述べてきたように、「溶接性」という言クライミングに適すると表現します。葉は溶接される金属に対して用いられていたものこれらを一口で表現しようとすると、材木の彫ですが、さらに溶接材料そのものに対しても使わ刻性」とか「岩壁の登攀性」という言葉になるとれることがよくあります。思います。これらの言葉は実際には使われていな例えば、母材に特殊な合金元素が含まれる場合、いと思いますが)母材の希釈によって溶接金属中にもその元素が入「溶接性」とは、上の例のように主に金属が溶ってくるわけですが、このときの溶接金属の耐割接に適しているかどうかの程度を表す言葉です。れ性、機械的性質などが問題にされます。とくに、それでは、「溶接性が悪い」とはどういうことで溶込みの大きい(希釈率が大)サブマージアークしょうか?溶接で問題にされるもので「特定の鋼板に対する金属が溶接された場合、溶接熱の影響を受けて溶接材料の適合性」をその溶接材料の溶接性と表もとの金属とは性質の異なる部分、いわゆる熱影現されています。響部とよばれる変質部が必ず生じます。溶接性がまた耐割れ性、機械的性質だけでなく耐ピット悪い」金属では、溶接されることにより生じたそ性、耐ブローホール性などをふくめた溶接材料のの変質部が割れたり、あるいは粘さを失って衝撃特性の総称としても使われています。や曲げに対する抵抗力をほとんどもたないものになってしまいます。脆くなった変質部が溶接後の(1980年2月号)写真片面溶接部マクロ157


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