知恵袋コーナー

IoT/インダストリー4.0

IoTはモノのインターネット(Internet of Things)のことで、様々なモノに通信機能を持たせインターネットに接続したり、相互に通信する技術です。デジタル技術の進歩と通信モジュールの低価格化等により、パソコンや携帯電話等の比較的高価な装置だけでなく、ありとあらゆるものがインターネットへ接続されるようになってきました。家庭に近いところでは、スマートフォン等と通信できるスマート家電がその実例です。産業の分野では、建設機械やプレス機等の大型機械から工場の個別ラインまでが通信機能を持ち、遠隔監視や稼働状況・生産状況の把握、見える化が可能になってきました。

IoTは米国メーカ主導で広がってきており、産業用向けにも米GEがIndustrial Internetを提唱しています。これらの動きに対応してドイツで進められているのがインダストリー4.0(Industry 4.0)です。インダストリー4.0は第四次産業革命を表す言葉です。ドイツは自国を産業国として強化し生き残りを図るため、IoTを産業へ積極的にとりいれ効率化を進めようとしています。設計・製造計画・製造機械・製造現場・ベンダー先・検査等の情報の流れをシームレスにつなげることにより、例え一品物であっても効率的に生産できる産業システムを目指していると思われます。

■ 産業革命の4段階
産官学連携ジャーナル 2014年10月号 連載 各国の研究開発戦略 より
(株)神戸製鋼所 溶接事業部門 技術センター溶接システム部 小池 武

参考文献:
鍋野 敬一郎 ドイツ政府が取り組む『インダストリー4.0』の狙いと戦略を探る
GE インダストリアルインターネット@ワーク
JETRO インダストリー4.0 実現戦略
インダストリアル・バリューチェーン・イニシアチブ

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