日本の風景 長崎の夏 - 平戸

日本最古の南蛮貿易の拠点となった寺院と教会が見える城下町 - 長崎県平戸市

今回のイラストは、平戸ザビエル記念教会と光明寺、瑞雲寺が交差して見える平戸市を代表する風景です。長崎県の北西部に位置し、日本の陸路の最西端にある歴史あふれる城下町です。466年ほど前、日本で最初の西欧貿易港としてポルトガル船が天文19年(1550年)に来航。平戸領主、松浦隆信はこれを歓迎しポルトガルとの貿易を積極的に推し進め、鉄砲や火薬の他、生糸や絹織物、香料や薬品をもたらし、銀や刀剣、漆器などを異国に運び出しました。同じ頃、明の貿易船も入港。この港に集まる“異国の珍品”を求め、京や堺の商人が来訪し、町は「西の都」と称されるほどの賑わいをみせました。その後、オランダやイギリスとの交流が始まり、平戸には日本と西洋の文化と歴史を物語る建物や史跡が残っています。

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