溶接110番・溶接レスキュー隊119番


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溶接11111111110000000000番番番番番番11111111ステンレス鋼の腐食について藤沢0466―20―3000大阪06―6206―6400SUS-304(板厚:2㎜t)の箱をティグ溶接にて製作し、酸洗いを実施した後、山の中の屋外で約半年間使用した所、溶接部の外側部分が黒褐色に腐食してしまいました。考えられる原因と対策を教えてください。(山梨県Y鉄工所)ステンレス鋼は、一般的には錆母材の裏側(外側)まで達しているム炭化物の析出を防止する方法びない鋼と言われていますが、正可能性が大きく、オーステナイト(安定化ステンレス/SUS―347,確には錆びにくい鋼ということで系ステンレス鋼特有の粒界腐食がSUS―321の使用)があります。あり、ステンレス鋼の種類や使用発生したものと考えられます。そこで、新しく作り変えるのでされる環境によって腐食される例粒界腐食というのは、結晶粒界あれば、母材材質の変更(SUS―もあります。またはそのごく近傍に添って選択304からSUS304L)をお勧めしま今回の腐食は、山梨県の山の中的に進行する腐食形態のことです。ステンレス鋼の規格では、SUSの屋外とのことであり、海水などす。オーステナイト系ステンレス―304のC量は0.08以下であり、の塩害の可能性は少なく、空気中鋼を約500〜800℃に加熱したり、SUS―304Lでは0.030以下となっの異物の付着や酸性雨が影響したこの温度範囲を徐冷しますと結晶ており、耐粒界腐食性が改善されものと考えられます。粒界にクロム(Cr)と炭素(C)の結ます。それではなぜ、溶接部の外側だ合したもの(クロム炭化物)が形成また、析出したクロム炭化物は、けに腐食が発生したのでしょうされるため、粒界近傍のクロムが溶体化熱処理(1000℃以上の高温か?腐食の発生した溶接物の外減少し、その部分が腐食されやすに加熱し急冷する)を行うと消失観および溶接部の略図を図1に示くなります。(図2)しますので、耐食性を回復させるしますが、被溶接物(SUS―304)が粒界腐食を防止する方法は、母ことができます。しかし、この様比較的薄板であるため熱影響部が材の炭素含有量を低くしてクロムな熱処理は温度管理がむずかし炭化物の析出をおさえる方法く、また今回のケースのように、(SUS―304Lの使用)や、クロムよ薄板の場合は熱による変形などのりも炭素との結合力の強いニオブ問題もあり適切な方法ではありま(Nb)やチタン(Ti)を添加しクロせん。最後に、腐食した部分を奇麗に研磨除去した後、ペンキで塗装する方法もあります。今回のケースでは、最も簡便で費用が掛からないと思われますが、定期的にメンテナンスをする必要があります。(㈱神戸製鋼所溶接カンパニー営業部技術サービス室)蛸谷正敏13図1図2クロム炭化物の析出


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