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119番溶接レスキュー隊119番響を受け一部の組織がマルテンサイトに変化し硬くなります。高Mn鋼と炭素鋼などの異材溶接にはオーステナイト系の中でも高温割れが発生しにくく、組織安定度の高い、NC-39が適しています。この異材溶接を実際に半自動溶接で実験してみました。急冷しない状態で高Mn鋼とSS400の隅肉溶接を490MPa級のMG-50とステンレス鋼用のDW-309で耐割れ性の比較を行いました。溶接電流を高目の設定でMG-50は280A、DW-309は200Aで行いました。結果は、カラーチェックで確認を行いましたが、どちらも表面に欠陥を確認する事は出来ませんでした。しかし、断面マクロ試験では、はっきりと差がでました。写真1の右側ビードは溶接金属と高Mn鋼の熱影響部で割れが発生しています。それに比べ、DW-309で行った写真2は割れていません。この結果からも高MnとSS400の異材溶接には309系の溶接材料が適している事が改めて判ります。このように、高Mn鋼との異材溶接や補修溶接を行う場合は、溶接施工方法に注意を払い、溶接を行う事が必要となります。高Mn鋼の溶接の参考にして頂ければ幸いです。(株)神戸製鋼所溶接事業部門営業部カスタマーサポートグループ原彰 一 朗表1鋼材の種類と性能一覧種類の記号SCMnH1SCMnH2GX100Mn13(SCMnH2X1)GX120Mn13(SCMnH2X2)C0.90~1.30Si‐MnPS11.00~14.000.100以下0.050以下0.90~1.200.80以下11.00~14.000.070以下0.040以下0.90~1.050.30~0.9011.00~14.000.060以下0.045以下1.05~1.350.30~0.9011.00~14.000.060以下0.045以下SCMnH30.90~1.200.30~0.8011.00~14.000.050以下0.035以下GX120Mn17(SCMnH4)1.05~1.350.30~0.9016.00~19.000.060以下0.045以下SCMnH110.90~1.300.80以下11.00~14.000.070以下0.040以下GX120MnCr13-2(SCMnH11X)GX120MnCr17-2(SCMnH12)1.05~1.350.30~0.9011.00~14.000.060以下0.045以下1.05~1.350.30~0.9016.00~19.000.060以下0.045以下SCMnH211.00~1.350.80以下11.00~14.000.070以下0.040以下1.05~1.350.30~0.906.00~8.000.060以下0.045以下0.75~1.350.30~0.9011.00~14.000.060以下0.045以下0.70~1.000.30~0.6013.00~15.000.070以下0.045以下1.05~1.350.30~0.9011.00~14.000.060以下0.045以下3~4Ni‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐Cr‐‐‐‐‐‐1.50~2.501.50~2.501.50~2.502.00~3.00‐‐‐‐GX120MnMo7-1(SCMnH31)GX110MnMo13-1(SCMnH32)GX90MnMo14(SCMnH33)GX120MnNi13-3(SCMnH41)6