溶接110番・溶接レスキュー隊119番


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●解説コーナー雑で、板厚の厚い製品が多いので、施工に際しては鋼材の炭素当量や板厚により、予熱・後熱などを考慮する必要があります。また、CO2の場合には大入熱での施工は避けるよう心掛けてください。表4に炭素鋼鋳鋼品の炭素当量をもとにした、予熱温度と溶材選定の一例を示します。施工時にご参考ください。5.鋳鉄と鋳鋼の見分け方CSグループへのお問い合わせで、長期間使用したポンプなどの部材を補修する際、図面などもなく鋼種を見分けることが困難な場合が散見されます。このような場合でも、ある程度見分けることができる方法をご紹介します。その方法とは、部材の端部にディスクグラインダーをかけ、火花の飛び散り方で見分ける方法です。鋳鋼は比較的柔らかく、火花はオレンジ色で粒子が大きく飛散する量も多いです。一方、鋳鉄は硬いので火花の色が薄くて粒子が小さく、飛散する量も半分以下となります(動画2炭素鋼鋳鋼品と鋳鉄の火花比較参照)。製品としての見栄えや、部品として性能に影響が出ない箇所でお試しください。ご参考に、鋳鉄製バルブ(FC200)に誤って圧延鋼材用溶接材料を用いて、半自動(MG-50)で溶接した場合の状況をご紹介します(動画3参照)。溶接中のアークの状況や溶接ビードの馴染みなどで、すぐに違和感を感じ気づくことができるかと思います。6.おわりに今回は、鋳鉄と鋳鋼の性質の違いや、溶接施工時の注意事項などをご紹介致しました。今回のお話が少しでも皆様のお役立ちになれば幸いです。また、他の溶接に関するご相談などがございましたら、お気軽にCSグループへ問い合わせください。60〜90°丸みをつける15〜25深さが20mm以下の小さな欠陥深さが20mm以上の大きな欠陥図3開先形状表4炭素鋼鋳鋼品の炭素当量をもとにした予熱温度と溶材選定の一例種類の記号炭素当量(%)予熱(℃)溶接材料低水素系溶接棒半自動ワイヤSC360SC410SCW410SC450SCW450SCW480SCW550SCW6200.30未満不要0.30〜0.4550〜1000.45〜0.80100〜250LB-26LB-47等LB-52等LB-62等MG-50TSE-50TMG-50等MG-56MG-60等MG-70等コベルコ溶接テクノ(株)CS推進部CSグループ秋山了亮※文中の商標を下記のように短縮表記しております。動画1CI-A1ピーニング要領動画2炭素鋼鋳鋼品と鋳鉄の火花比較動画3鋳鉄(FC200)×MG-50152021Autumn


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