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7)コンジットチューブの取扱い(2)ペールパックを使用する際、可能な限り広範囲で溶接作業ができるように、コンジットチューブを過度に長く設定されているケースが散見されます。使用する際、直線状に延ばして施工する場合は問題ありませんが、延ばさずに溶接作業する場合はアコーディオン状に複数の曲がり部ができます。この状態ではワイヤ送給不良を誘発させたり、曲がり癖が付きチップ先端で溶接ワイヤがくるくる回るような事象も発生することがあります。【影響】ビード蛇行・狙いずれ8)溶接トーチケーブルの処理方法ロボットや自動機を用いた施工の場合、溶接中にロボットなどの動きに合わせて溶接トーチが上下左右にぶらぶらと揺られてしまいます。このような場合は、溶接ワイヤの先端が振らつき、ビード蛇行が発生し易くなりますので、溶接トーチケーブルが過度に揺れないような処理を施してください。【影響】ビード蛇行・狙いずれ・送給不良良好な曲がりキツイ曲がり写真8コンジットチューブの曲がり●解説コーナーペールパックの正しい使い方9)コンジットホルダー・コンジットホルダー型矯正機の取付けコンジットチューブを送給装置に固定するコンジットホルダーは、送給装置のスプール軸に設置します。コンジットホルダーを使用する場合は、コンジットチューブの出口と送給ローラーとを結ぶ溶接ワイヤが、真っすぐになるように設置します。真っすぐに設置できていないと溶接ワイヤが擦れ、送給抵抗が上がると共に溶接ワイヤに傷や曲がり癖が付き、トラブルの原因となります。上下左右から平行・鉛直に取り付けられていることをご確認ください。また、最近の送給装置はスプール軸が回転するタイプが多く、機種によってはコンジットホルダーが設置できません。その場合には、各電源メーカで専用アダプターが販売されておりますので、ご確認いただければと思います(写真7・写真9参照)。【影響】送給不良10)チップの管理方法チップは、ある程度摩耗したら交換をお願いします。過度に摩耗したチップを使い続けていると、溶接ワイヤの狙いずれやビード蛇行につながります。また、一度バーンバックが発生した場合も交換をお勧めします。無理に使い続けていると、さらなるアークスタートミスや通電不良・チップ融着などが発生しやすくなります。また、交換の際にチップの締めつけが不充分ですと溶接中に緩んでトラブルになりますのでご注意ください。【影響】ビード蛇行・狙いずれ4.おわりにペールパックのトラブルを低減させるためには、もちろん生産ラインでも改善に向けて取り組んでおりますが、ご使用いただくユーザ様のご理解・ご協力が必要不可欠かと存じます。今回の資料が作業者の方々への良きバイブルとなり、少しでも改善へつながれば幸いです。また、YouTubeの溶接講座でも「パックワイヤの正しい扱い方」でもご紹介しておりますので、あわせてご確認ください。KOBELCOWELDINGアプリからも、ご視聴いただけます。また、何かご相談やご意見などございましたら、各地区の神戸製鋼所営業もしくは当社までお気軽にお問合せください。【YouTube溶接講座】https://youtube.com/playlist?list=PL14cHfui9398jkiZuZlbEnCf-PUibvw8W正常不正常写真9コンジットホルダーの正しい取り付け方コベルコ溶接テクノ(株)CS推進部研修グループ原彰一朗4月1日付で研修グループへ異動となりました。溶接研修センター共々引き続きよろしくお願い致します。2022Spring18