溶接110番・溶接レスキュー隊119番


>> P.176

3)アローハットの取扱いアローハットは、絶縁などを目的にプラスチック製としています。そのため劣化したり、乱暴に扱いますと割れたり欠けたりします。割れた状態で使用しますと、ガイドパイプが斜めになったり揺れたりして溶接ワイヤにかかる送給抵抗が非常に高くなり、トラブルの原因になります。直ちに新品への交換をお勧めします(写真4参照)。【影響】キンク・送給不良4)ガイドパイプの取扱いアローパックの上部にはガイドパイプが取り付けられており、溶接ワイヤが引出される際のガイド役となります。ガイドパイプは鋼製ですので、経年使用していると溶接ワイヤが擦れてガイドパイプが摩耗し溝ができます。使用中その溝に溶接ワイヤがはまりますと、溶接ワイヤの捩じれの解放が阻害されキンクの発生要因になります。また、溶接ワイヤ表面にキズが入りワイヤ送給トラブルの原因にもなりかねません。ペールパックの交換ごとにガイドパイプの点検を実施していただき、溝が深い場合は新品に交換していただくことをお勧めします。また、ガイドパイプの内面を樹脂加工したタイプも販売しております。従来タイプよりも溶接ワイヤの送給抵抗が低く、傷が付き難い改良型ですのでご検討ください(写真5参照)。【影響】キンク・送給不良5)矯正機の取扱いワイヤの狙い性向上を目的として矯正機を用いますが、アローハット直上での過度な矯正はキンクを誘発するのでお止めください。比較的矯正の強いAMT-KSを、アローハット直上で使用することも同様です。AMT-KSをご使用の際は、送給装置側での設置がより効果的です。状況によりアローハット直上に取り付けたい場合には、AMT-KF(Hタイプ)のご使用をお願いします(写真6・写真7参照)。また、溶接ワイヤよりも細系仕様の矯正機を無理に使用することもご法度です。【影響】キンク・送給不良6)コンジットチューブの取扱い(1)前述しましたがペールパックの溶接ワイヤは、鉛直方向にスムーズに引き出されるように生産されています。コンジットチューブの折れ曲がり(写真8参照)や捩じれが存在しますと、溶接ワイヤの捩じれの開放が阻害されトラブルが発生しやすくなります。送給経路は可能な限り直線に近い状態になるような設置をお願いします。【影響】キンク・送給不良・ビード蛇行・狙いずれ過度な矯正破損状態良好な状態AMT-K(廃版)AMT-KF(Hタイプ)写真4写真6摩耗従来型内面樹脂加工写真5ガイドパイプ写真7AMT-KSの設置状況の一例172022Spring


<< | < | > | >>