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ティグ溶接における施工上の注意事項【後編】い状態が確認できます。動画5DW-Z110(φ1.2)を溶加棒としてビードオンプレートで溶接5-3.被覆アーク溶接棒でティグ溶接【動画6】では神戸製鋼所製被覆アーク溶接棒のスタンダードZERODE-44(φ3.2)を溶加棒として、ビードオンプレートで溶接してみました。溶加棒を溶融した瞬間にアーク付近が赤く燃焼結果し、時折スパッタ(被覆剤の燃焼物)が飛散しているのが確認できます。また、心線に被覆剤を塗布しているため溶融池に直接溶加棒を流し込むことが困難で、溶接自体が継続できず最終的には前回(vol.519)の「動画3」の溶融亜鉛めっき鋼板と似たような現象になりました。動画6ZERODE-44(φ3.2)を溶加棒としてビードオンプレートで溶接5-4.セルフシールドアーク溶接用ワイヤでティグ溶接【動画7】では神戸製鋼所製セルフシールドアーク溶接材料の直流電源のスタンダード品であるOW-S50H(φ1.6)を溶加棒として、ビードオンプレートで溶接してみました。OW-S50Hをはじめとするセルフシールドアー結果ク溶接用ワイヤは、自ら大気を遮断するシールドガスを発生させるため、良好なビード形状になるのではないかと予測していましたが、アーク近傍での赤い燃焼が確認でき、時折スパッタ(フラックスの燃焼物)が飛散しアーク安定性もソリッドワイヤと比較すると悪い状況でした。しかし、被覆アーク溶接棒よりは溶融池に溶加棒を近づけやすく、電極が丸まるまでには至りませんでした。動画7OW-S50H(φ1.6)を溶加棒としてビードオンプレートで溶接6.おわりにティグ溶接は、スパッタやスラグが発生せず美麗なビード外観・形状が得られ、溶接金属の機械的性質も優秀な施工方法ですが、前処理や施工方法を誤ると大きな欠陥に繋がる旨を解説しました。今回解説した注意事項は基本的な内容であり、実施工では母材の材質、作業環境、継手形状、電流や溶接速度などの入力パラメータ、要求事項などにより多種多様な注意事項があると思われます。まずは基本が重要であり本資料が少しでも実施工に活かしていただければ幸いです。※文中の商標を下記のように短縮表記しております。コベルコ溶接テクノ株式会社CS推進部CSグループ皆川勝己今回ご紹介した溶接動画は、当社保有の溶接専用カメラで撮影しました。溶接中の運棒位置や溶融金属の凝固なども捉えることができ、溶接の教育や技能継承には最適な動画が撮影できます。ご興味がありましたら、お気軽に当社営業部にお問い合わせください。【連絡先】コベルコ溶接テクノ株式会社営業部0466-20-3270コベルコ溶接テクノ株式会社のご紹介https://www.boudayori-gijutsugaido.com/magazine/vol510/special.html溶接VRトレーニングhttps://www.kobelco-kwts.co.jp/services/welding_training/vr_training/溶接動画撮影CSグループ古家駿232024Winter