技術がいど2012-201501


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<日本と関連の深い水産業>ますます煙の濃度が増してくる。煙の中から見える米国北西部沖合はサケやスケソウダラ、大型のカ太陽は真っ赤に見えていた。引き返すかどうか思案レイ、カニや貝類など資源が多く、歴史的に日本のしながらも川を是非見たくてドライブを続けた。水産事業を支え、地元の経済発展にも少なからず貢献してきた。街のフィッシュ・マーケットを訪ねると<大規模農業と巨大スプリンクラー>様々な魚介類が並び、シーフードのレストランも人気さらに東に進み標高度を増すと森は消え、広大なだ。今年9月にシアトルを訪問した際には、到着した草原地帯に。相変わらず煙ってはいるが、幸い煙のその日の昼食を“Ray’sBoathouse”でとったが、新流れが本道から変わり、周りの景色がかなり見え始鮮な素材を使った料理が人気とあって、満席。日本めた。左右に広がる土地は、トウモロコシや牛などのの漁船の係留地でもある“Fishermen’sTerminal”と餌となるアルファルファなどを栽培する大規模農園だ。呼ばれる桟橋を訪ねた。大型漁船、トロール船などその広い台地に巨大なイモムシのような物体が現れ大小の漁船が係留されている。中には、丸い形に近た。初めて目にしたその物体は、穀物の栽培には欠い変わった船も。どのような漁に使われる船だろうかかせないスプリンクラーだという。長さは100m近い。と各ドックを訪ねながら思い巡らす。コンピュータで移動しながら水を撒く。その「水」は地下水が利用されていた。米国では、農作物の栽培に<山火事との出合い>大量に地下水が使われ、将来に向けての水の持続シアトルへの水の供給の視点でつながりが深いコ的供給が心配されている。走行中、道路の左右で何ロンビア川を取材した。午前9時。シアトルの街を車機もの巨大スプリンクラーに出合う。で東へ。米国東西を結ぶ幹線道路は、牛やミルク、農作物などを運ぶ大型トラックの行き来で予想以上の賑わい。舗装された道路は東に進むにつれ、濃い樹林帯が増える。1時間ばかり走行した時だった。俄かに空に霞がかかり、透視度が悪くなってきた。近くで山火事が発生しているようだ。今年、米国は山火事が多い。どうやらその1つに出くわしたらしい。5kmほど先の森から煙が白く立ち上がり、しかも目的地のコロンビア川の方向に流れていた。東へ移動するにつれ、幹線道路に近い場所で発生した山火事。この後、煙と匂いの中を走ることに。“Fishermen’sTerminal”では、海と船と漁師が一体。巨大なスプリンクラー。広がる大地に大規模農園が続く。シアトルの発展に海は欠かせない。この国の力を知る。


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