新人営業マンのための溶接基礎講座


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※本稿は掲載当時の情報です。詳しくは(株)神戸製鋼所にご確認ください。新人営業マンのための溶接基礎講座「各種鋼材とその溶接材料について」第回『耐火鋼(FR鋼)とガスシールドアーク溶接用ワイヤの選定について』鉄骨建築物は、火事などの高温にさらされると、鉄骨として使用されている鋼材の強度が低下し、崩壊する危険があります。これを補うため図に示すように、鉄骨の周りに耐火被覆材を施します。この作業は多大の労力と費用が必要となります。以前は火災時に鉄骨の温度が℃を超えないように、耐火被覆の厚さが規定されていました。近年「新耐火設計法」が確立され、可燃物の種類と量から火災の強さや火災の継続時間を予測することにより、鋼材の高温耐力も考慮して耐火被覆の厚さが決められるようになりました。Resistant耐火鋼(FireSteel――以下、FR鋼という)はこの新耐火設計法を活かして開発されたもので、一般の建築用鋼材に比べて高温時の強度が高いため耐火被覆の厚さを薄くでき、自走式駐車場など建物によっては使用鋼材を考慮すれば無被覆も可能となりました。図にFR鋼の用途を表します。鉄骨仕上げ材耐火被覆:6cm厚(ロックウール)図耐火被覆の例では、FR鋼の特長について説明します。FR鋼は図に示すように℃における耐力が常温規格耐力(F値)の/以上であることを保証しており、耐火被覆の低減省略が可能になります。これにより以下の利点があります。①②③④⑤建築工事の工期・コストの軽減。室内有効スペースが拡大。メンテナンス費用が軽減。作業環境負荷の軽減。自由な塗装が可能。(美観)美術館(7件)スポーツ施設(20件)ペントハウス(27件)外部鉄骨(47件)アトリウム(48件)その他(82件)駐車場(455件)ペントハウス:屋上のエレベータ小屋等のアトリウム:ガラスで覆われた吹抜け空付帯建築物間11|年月号(春号)図FR鋼の用途(年末現在までの累計)


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