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※本稿は掲載当時の情報です。詳しくは(株)神戸製鋼所にご確認ください。新人営業マンのための溶接基礎講座第回『自動車の排気系部品の特徴と溶接について』近年、地球環境問題がクローズアップされ、大気浄化やCO,NOX低減による温暖化防止が強く望まれている事は周知のとおりです。自動車のマフラーから出る排気ガスも当然問題視されており、規制も強くなってきております。従って、自動車産業ではこれら環境問題に対応するため、燃費改善や排気ガス浄化に取り組んでいます。そこで今回は、自動車の排気系部品の機能・特性と溶接について説明したいと思います。.排気系全体の機能・特性について排気系の機能は、概略以下のとおりです。①エンジンから排出される高温・高圧の燃焼ガスを安全なガス温度にまで低下させる。②③爆発音を導出管及び消音器(マフラー)を介して規制値以下の騒音に低下させる。排気ガス中の有害成分を触媒(コンバーター)等の浄化装置を通して規制値以下に無害化する。図に排気系全体の概略図を示します。図に排気系部品の使用温度と要求される特性等を示します。.排気系部材の溶接について.母材材質―図に示すとおり、球状黒鉛鋳鉄・SUS・セラミックス以外は、全て〜Cr含有のフェライト系ステンレス鋼で、全体の%以上を占めています(SUSは、Cr-Ni含有のオーステナイト系図排気系の概略図部品①エキマニ②フロントパイプ③フレキシブルパイプ④触媒コンバータシェル触媒担体⑤センターパイプ⑥マフラー⑦テールパイプ使用温度(℃)〜〜主な機能排ガスの集合排ガス温度の保温エンジン振動の抑制触媒担体の保護,〜,有害成分の浄化耐酸化性〜〜消音耐塩害腐食耐内面腐食(凝縮水)加工性SUHLSUSJLSUSLSUSJL耐熱疲労耐熱疲労高温強さ耐高温塩害SUSSUHLSUSLSUSJL加工性SUHLSUSJLSUHセラミックスSUHL必要特性現行材質耐酸化性加工性SUSSUSSUHLSUHJL球状黒鉛鋳鉄(大型車主体)11|年月号(初春号)図排気系の使用温度と特性