用語解説


>> P.55

海浜・海岸耐候性鋼安くて強いなどの優れた特長を有している鉄す。このため、四方を海に囲まれている日本ではは、私たちの身の回りに数多く使用されている、風などによって飛来する塩分が多い海岸部近傍世界で最もポピュラーな金属です。や、路面凍結防止剤を多量に散布する寒冷地などしかし、長期間風雨に曝されると錆が発生し非の高塩分環境地域でも使用できる新型の耐候性鋼常に脆くなりますので、石原裕次郎の歌に出てく板の出現が望まれていました。るような「錆びたナイフ」では、紙を切ることもこのような理由と背景によって近年開発されたできなくなります。そのため、屋外の大型構造物海浜・海岸耐候性鋼板は、塩分に弱いとされるCrに使用している普通の鋼板は、錆を防いで長寿命を添加しないで、高Ni―Cu,Ni―MoおよびNi―Cu―化を図るために、一般には塗装が施されています。Tiなどの成分系とすることで耐腐食性能を確保し塗装を一回行うことにより、その効果が半永久ています。的に持続してくれれば問題ないのですが、塗装も図1は、Ni―Cu―Ti系の海浜・海岸耐候性鋼と時間の経過とともに劣化してきますので、実際に従来型耐候性鋼および普通鋼を用いて、高塩分環は10年弱で塗り直す必要があります。構造物が小境下での腐食減量を比較調査した一例です。新型さければ塗り直し作業も楽に行えますが、橋梁な耐候性鋼は、このような劣悪な環境下でも保護性どの大型構造物になると、多量の塗料が必要とな錆の生成を促進するため、「錆で錆を制した鋼板」るばかりではなく塗装作業時間も増えるため、メとも呼ばれ、ミニマムメンテナンスの実現に向けンテナンス費用が大幅にアップします。て飛躍的に量を伸ばしていく可能性が高いと期待このような問題点を解決したのが耐候性鋼板とされています。呼ばれるもので、Cu―Ni―Crなどの合金成分を添なお、当然のことながら溶接金属にも同等の性加することによって、無塗装でも錆が進みにくい能が要求されるため、鋼板成分系に合わせて、専ように設計されています。耐候性鋼板は、現在で用の溶接材料が開発・実用化されています。は橋梁用鋼板の10%程度に使用されており、急速に普及しています。しかし、この耐候性鋼板も塩分が付着すると、その性能を十分に発揮できないと言われていま(2000年5月号)245★層状はく離錆あり★飛来塩分量:0.3〜0.8mddに相当する腐食減量普通錆★JIS耐候性鋼層状はく離錆なし海浜・海岸耐候性鋼2436★★12暴露期間(カ月)図1各種鋼板の腐食減量経年変化0.300.250.200.150.100.050.000片面板厚減少量(mm)


<< | < | > | >>