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非磁性鋼われわれの生活には種々の物質が利用されていステナイト組織を得るためには種々の合金元素をますが、例えば紙、プラスチックなどのように磁添加する必要があります。鋼の化学成分からその石につかないものと、鉄など磁石につく金属とが組織を推定する方法として図1に示すシェフラーあります。さらに金属でも銅、アルミニウムなどの組織図が利用されています。オーステナイト系磁石につかないものもあります。ステンレス鋼は主にNi,Crを添加して、高マンガ同様に鋼(はがね)でも炭素鋼など磁石につくン鋼は主にC、Mnを添加してオーステナイト組織ものと、磁石につかないいわゆる“非磁性鋼”とにしたものです。があります。非磁性鋼の特徴は磁界(磁場)にほとんど影響非磁性鋼にはオーステナイト系ステンレス鋼とを及ぼさないことです。磁界に及ぼす影響の程度高マンガン鋼とがあり、オーステナイト系ステンを透磁率といい、透磁率1の物質は図2のようにレス鋼であります18―8ステンレスの食器は磁石磁束密度に変化はないですが、透磁率が1より大につかないことはよく知られています。鋼が非磁きい物質を例えば炭素鋼などを磁界に置くと図3性になるためにはオーステナイト組織になる必要のように磁束密度に変化がおきます。非磁性鋼はがあります。一般に炭素鋼もある温度以上になる一般に透磁率が1.02以下のものを指しており、炭とオーステナイト組織になりますが、常温でオー素鋼では透磁率が数百の値です。非磁性鋼は発電機、変圧機、磁気測定機など磁界への影響をさける必要のある部材に使用されています。さらに近年国家プロジェクトであります核融合炉実験装置(JT―60)の重要部材やリニアモーターカーの軌道案内レールなどに高マンガン鋼が採用されて注目をあびています。それは、高マンガン鋼がオーステナイト系ステンレス鋼に比べ強度が高く、加工硬化を受けた場合でも透磁率の変化が小さく、さらにオーステナイト系ステンレス鋼は高価なNiやCuを多く使うのに対し比較的安価なCやMnを使っているのでコストが低い等の理由からです。高マンガン鋼は超電導送電やMHD発電などにも適用が考えられており今後その用途はさらに広がるものと考えられます。(1980年7月号)非磁性鋼の例化学成分(%)機械的性能透磁率種類CMnNiCr%耐力0.2N/mm2)(引張強Nmm/(さ2)高マンガン鋼オーステナイト系ステンレス鋼14Mn鋼18Mn鋼24Mn鋼0.60.50.3SUS3040.05141824122―925219340350400280820780840610122伸び(%)60655565加工率0%加工率30%1.0031.0041.0021.0031.0051.0041.0021.009