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CFT(コンクリート充填鋼管柱)CFT(Concrete-FilledSteelTube)構造とは、により、耐力・変形性能が上昇します。従って、丸鋼管柱内にコンクリートを充填した建築構造で従来のSRC造やRC造に比べ、高層化、スパンのす。鋼管がコンクリートを拘束することによって拡大、柱断面の低減が図れる上に地震・風に対す生じる性能上の相乗効果を特長としており、鉄骨る揺れも低減できます(図1)。構造(S造)、鉄骨鉄筋構造(SRC造)、鉄筋コン・優れた耐火性能クリート構造(RC造)に続く第4の構造としてコンクリートは熱容量が大きいため、CFT柱脚光を浴びています。わが国におけるCFT構造は鋼管柱と比べて耐火被覆の厚さを薄くできまの歴史は意外に古く、1959年ごろ送電鉄塔の中にす。また、条件によっては無耐火被覆も可能となコンクリートを詰めたのが最初と言われていまります。す。最近まで普及を見なかったのは「特殊な構造・短工期で省資源のために行政的な手続きが面倒であったこと」、鉄筋・型枠工事が不要なので工期が短縮できま「コンクリート充填方法が確立されていなかったす。また、型枠材も使用せず、廃材もほとんど発こと」などが理由にあげられます。しかし、1996生しない省資源型の地球環境に優しい構造である年に新都市ハウジング協会がCFT構造技術指針と言えます。を作成したことを契機に手続きが簡略化され、また、その委員会活動の中で技術的な課題がクリアただし、コンクリート充填後に溶接を行うと、されてきたこと、さらに、阪神淡路大震災で耐震コンクリートの影響で溶接時に鋼管の温度が上が性能について関心が高まったことも追い風となりにくく、欠陥が生じる可能性があります。また、り、一気にCFT構造ブームに火がつきました。中のコンクリートにも溶接時の高熱で悪影響が出現在の市場規模は年間5万トンと言われており、る可能性があります。そこで、溶接工事を先行さ高炉大手5社が商品化しています。CFT構造のせた後、コンクリートを打ち込むか、コンクリー特長は、次の3点です。トと鋼管が溶接熱影響を受けない施工法にする必要があります。・優れた耐力・変形性能鋼管がコンクリートの横方向変形を拘束し、コンクリートが鋼管の局部座屈を抑制する相乗効果(2001年9月号)大きな圧縮力CFTならコンクリートが鋼管を支える鋼管だけなら局部座屈変形能力が大きいCFTSRC応力変形挙動図1CFTの優れた変形性能260