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藤沢0466―20―3000溶接110番大阪06―206―6400異材溶接の溶材選定・施工要領時々S45CとSS400等異材継手があるのですが、そのたびに溶材をどうするか悩んでいます。炭素鋼の異材継手の溶材選定時の考え方について教えてください。(神戸S製作所)異材継手に限ったことではありませんが、溶材選定時S45C,SCM435ともに炭素当量が高く遅れ割れの発には下記の点を十分考慮することが重要です。生しやすい材料です。1)と同様遅れ割れの観点から溶材①母材の成分・強度等母材特性は何か?また母材の溶接としてはLB26,MG50等が適当と言えます。さらに、S性(特に耐割れ性…炭素当量、溶接割れ感受性組成等45C,SCM435は炭素当量が高く母材の希釈が大きい場で評価)はどうか?合は母材中のC、その他の合金成分が溶接金属中に入っ②溶接部に要求される性能は何か?例えば強度は母材並てきて高温割れを起こす恐れがあります。炭酸ガスアーみに必要か、それとも単に接合されていれば良いのク溶接は溶込み(希釈)が大きくなりやすいことを考慮か?すると、これら炭素当量の高い母材を溶接するには低水異材継手は非常に多岐に渡るため、そのすべてを述べ素系棒による被覆アーク溶接が最も割れに対して安全性ることはできません。ここでは日常的に遭遇する機会のが高いと言えます。溶接量が多くどうしても炭酸ガスア多い炭素鋼での組合せ例を紹介し、その基本的な考え方ーク溶接を使いたい場合は、母材の希釈が大きい1〜2を説明します。層は被覆アーク溶接とし、残りを炭酸ガスアーク溶接で1)一般構造用圧延鋼材(SS400)と溶接構造用圧延鋼材行う等の工夫が必要でしょう。いずれの方法で行うにし(SM570)の溶接ても予熱はもちろん必要で(なお、詳しくは神戸製鋼赤強度の異なる母材を溶接する場合は「溶材は低強度カタログ巻末「鋼材の炭素当量と板厚を考慮した予熱温側、施工管理は高強度側に合せる」というのが一般的な度選定のめやす」をご参照ください。)、継手の構造、板考え方です。これは高強度溶材になるほど以下に述べる厚によっては350℃×30〜60分程度の溶接直後熱を行う割れ等の問題を起こしやすいとの考えに基づくからでのが割れ防止の点で有効となります。す。SS400では厚板でない限り水素による遅れ割れの心3)機械構造用炭素鋼鋼材(S45C)とクロムモリブデン配はありませんが、SM570では問題となります。従っ鋼鋼材(SCM435)の溶接て溶材の強度レベルとしては420N/㎜2(43kg/㎜2)いずれも炭素当量が高く、690N/㎜2(70kg/㎜2)級級で良いが、遅れ割れを考慮すると被覆アーク溶接棒の以上の強度を有しており極めて溶接性の悪い材料同士の場合、拡散性水素量の高いイルミナイト系、ライムチタ継手となります。従って1)2)に述べた溶材選定、施工ニヤ系等はできるだけ避けて拡散性水素量の低い低水素管理に注意を払う必要があります。溶材としては設計的系(LB26,LB47等)、もしくは炭酸ガスアーク溶接(MGに母材並みの強度が必要となる場合はLB106等690N/50,DWZ100等)で施工する必要があります。遅れ割㎜2級以上を使用せざるを得ませんが、もしそうでないれ防止の観点から実施工に際してはこれらの溶材を使用ならば割れの危険を少しでも軽減する意味でLB26,LBするほか、板厚に応じた予熱が必要なことは言うまでも47等の低強度材を使用する方が望ましいと言えます。ありません。なお、詳しくは神戸製鋼赤カタログ巻末「鋼以上、炭素鋼を例に異材継手の溶材選定、施工時の注材の溶接割れ感受性指数と予熱温度の関係」をご参照く意について述べました。実際には紹介した以外様々なケださい。ースがあると思いますが、考え方のベースは同じです。2)機械構造用炭素鋼鋼材(S45C)・クロムモリブデン皆さま方の仕事の一助になれば幸いです。鋼鋼材(SCM435)と一般構造用圧延鋼材(SS400)(㈱神戸製鋼所大阪技術サービス室)の溶接山田公夫13