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溶接110番藤沢――6203大阪―06620460―66000400使用ガスに合わせた溶材選定をCO2(炭酸ガス)でMG―50を使っていますが、ビード外観を良くしたいのと、スパッタを少なくしたいため80%Ar+20%CO2(混合ガス)に変更しようと思いますが、問題はあるのでしょうか。(神奈川県S工業)マグ溶接用のソリッドワイヤはガスに含まれるCO2の酸素と結いっぽう、炭酸ガス溶接におけJISZ3312軟鋼および高張力鋼用びついてスラグとなってしまいまるアーク安定性と強度、靭性(ねマグ溶接ソリッドワイヤに規定さす。そのため炭酸ガス用ワイヤのばさ)を確保するため、Al,Tiれており、炭酸ガス溶接用(CO2)MG―50はCO2シールドでも溶接も添加されていますが、これもと混合ガス溶接用(80%Ar+20%金属中のSi,Mn量を確保できるSi,Mnの場合と同様に必要以上CO2)に分類されています(表1ようあらかじめ多目に添加してあに溶接金属中に残り、靭性を低下参照)。り、溶接金属の機械的性能の低下させる要因にもなります。このこワイヤには、機械的性能を確保を防いでいます。従ってMG―50とは溶接金属が硬く脆い性質になする役目でSi,Mn等の合金元素を酸素源の少ない80%Ar+20%る傾向にあり、施工条件(鋼種、が添加されていますが、シールドCO2で溶接すると、シールドガス板厚、開先角度、電流、電圧、溶ガスの種類によってSi,Mn等の中のCO2量が減る分、Si,Mnの接姿勢等)によっては溶接金属に合金元素の歩留まりが変化するた歩留まりが上がって溶接金属中に割れが発生したり、グラインダ研め、炭酸ガス用と混合ガス用の2多く残るため、一般的には必要以削作業時に削りづらいなどの弊害種類に分類されています。ワイヤ上に引張り強さが増加傾向となりが出るケースもあります。中のSi,Mnの一部は、シールドます。表1ワイヤの種類特に、Ar+CO2シールドでCO2の割合が5%以下では著しく性質が変化しやすくなりますので注意ワイヤの種類シールドガス主な適用鋼種が必要です。YGW11YGW12TGW13YGW14YGW15YGW16YGW17炭酸ガス(CO2)0%アルゴン―20%炭酸ガスの混合ガス8(80Ar―20CO2)YGW18炭酸ガス(CO2)0%アルゴン―20%炭酸ガスの混合ガス8(80Ar―20CO2)軟鋼および引張強さ490N/㎜2級高張力鋼引張強さ490N/㎜2、520N/㎜2および540N/㎜2級高張力鋼YGW19YGW21YGW22YGW23YGW24炭酸ガス(CO2)引張強さ590N/㎜2級高張力鋼0%アルゴン―20%炭酸ガスの混合ガス8(80Ar―20CO2)備考ワイヤの種類に用いた記号の付け方は、次による。例YGW11シールドガス、主な適用鋼種およびワイヤの化学成分マグ溶接用溶接ワイヤAr+CO2を使用する場合は混合ガス用のワイヤ(例えばMIX―50S,MIX―50など)をお使い頂くのが賢明と考えます。また、フラックス入りワイヤ(例えばDW―Z100,MX―Z200など)は炭酸ガスでもスパッタが少なくビード外観もきれいですから、ご検討して頂きたいと思います。(㈱神戸製鋼所溶接カンパニー営業部技術サービス室)熊谷英一11