溶接110番・溶接レスキュー隊119番


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藤沢0466―20―3000溶接110番溶接番大阪06―6206―6400アルミニウムのティグ溶接アルミニウムのティグ溶接をやろうと思いますが、現在使用している鉄鋼用のティグ溶接機で溶接できるのでしょうか?(茨城県N製作所)いまお使いのティグ溶接機は、鉄鋼材表面には、陰極点が形成されますが、うに、電極消耗が少なくアーク集中性用の溶接機ということですので直流溶そこでは著しい電流の集中が生じるたが良好な棒マイナス極性と、酸化皮膜接電源のはずです。結論から言いますめ母材の瞬間的な蒸発が発生します。の除去作用のある棒プラス極性を交互とアルミニウムの溶接には不向きでまた、陰極点は酸化物上に形成されやに繰り返す交流電源が用いられます。す。すいといった性質を持っているため、交流ティグ溶接では交流周期に応じ直流ティグ溶接では、電極、すなわ電流集中によって酸化皮膜が蒸発するて極性が変化し、タングステン電極とちタングステン電極をマイナス(陰極)と、陰極点は次の酸化物を求めて母材母材が交互にマイナスになったり、プにするか、プラス(陽極)にするかで表面を動き回り、その結果として母材ラスになったりします。棒プラスの時アーク状態、母材の溶融状況、電極の表面の酸化皮膜は次々と破壊、除去さはタングステン電極が過熱されます消耗状態などが異なってきます。れることになります。棒プラス極性にが、棒マイナス時になると熱電子放出タングステン電極をマイナス端子におけるこのような母材表面の酸化皮膜に伴う電極の冷却効果が期待できま接続する棒マイナス極性(正極性)での除去作用を、清掃(クリーニング)す。タングステン電極の温度は棒マイは、陰極となるタングステンから熱電作用といいます。ナスの直流ティグ溶接の場合より高く子が放出されますが、その時、離脱にアルミニウム合金の表面は強固な酸なりますが、棒プラスの場合ほどでは必要なエネルギーが奪われるため、タ化皮膜で覆われています。アルミニウなく比較的大電流の溶接にも対応するングステンには一種の冷却作用が加えム自体の融点は660℃程度ですが、そことができます。いっぽう、棒マイナられます。その結果、電極の消耗は抑の酸化物(AL2O3)の融点は2000℃をスでは清浄作用がありませんが、棒プえられ、細径タングステン電極でも比超えます。このような材料を棒マイナラスでは清浄作用による母材表面の酸較的大きい電流を使用することが可能ス極性でティグ溶接すると、低融点の化皮膜の除去が行われます。このため、となります。アルミニウムは溶融してもその表面に交流ティグ溶接では棒マイナス極性の反対にタングステン電極をプラス端存在する高融点の酸化皮膜はなかなか長所と棒プラス極性の長所を併せ持っ子に接続する棒プラス極性(逆極性)溶融せず、酸化皮膜を除去しない限りた特性が得られます。従ってアルミニでは、タングステン電極への入熱が大適切な溶接はできません。ウムやマグネシウムなどの母材表面のきいため、電極の消耗が激しく、また、そこでアルミニウムの溶接には上述酸化皮膜の除去が必要な材料の溶接に陰極点が母材表面を走り回り入熱が分した酸化物の清浄作用のある棒プラスは、棒プラス極性での清掃(クリーニ散され溶込みも浅くなり、実用には向極性が利用されます。しかし、棒プラスング)作用ができる、交流溶接が適用きません。しかし、棒プラス極性にはの極性のみでは電極の消耗が著しく大されます。母材表面の酸化物を取り除く作用があ電流を使用することができないため、図2の溶接ビード周辺の白い部分がります。棒プラス極性で陰極となる母アルミニウムの溶接には図1に示すよ棒プラス極性の清浄作用によって酸化-電極アーク柱清浄作用なし-+-+電極は過熱される酸化皮膜--+清浄作用あり++-(棒マイナスの場合)(棒プラスの場合)ビードクリーニング領域図1交流ティグアークの特性図2アルミニウムのビード外観物が除去された清浄(クリーニング)領域です。最近は、交・直両用の溶接機もありますので使用する際にご確認してください。(㈱神戸製鋼所溶接カンパニー営業部技術サービス室)金子保11


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