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3-1.水平すみ肉のポイント・推奨溶材:DW-100V・溶接条件:(前半)本溶接条件を160A-23±2Vクレータ条件を230A-25±2V(後半)本溶接条件を230A-25±2Vクレータ条件を160A-23±2Vに設定します。①アークスタートは、向かって左側の回し溶接部(角部から25mm以上)から行い、ノコギリ状のウィービング(図2参照)にて溶接します。(160A)②角部は、直接アークを当てると角落ちやアンダカットとなるので、トーチ角度を立たせて溶接します。脚長規定内で大きく外側へ回り込ませながらトーチを長手方向側に倒します。③直線部は、クレータ電流(230A)に切替えて前後もしくはノコギリ状のウィービングにて溶接します。前方へアークを移動させた時にルート部を確実に溶かすよう運棒させ、後退角を保持しながら棒継ぎ位置まで溶接します。④後半は前半とは逆に、本溶接条件(230A)に変更します。態勢を整えた後ビード継ぎを行い、角部手前でクレータ条件(160A)に切替え25mm以上の回し溶接を行います(※要領は②角部と同様)。ソリッドワイヤの場合は、SE-50Tを推奨します。溶接条件は同様の条件で行えますが、電圧は若干低目に設定してください(※電圧は、溶接機やケーブル径、長さによって異なりますので注意ください)。3-2.立向き溶接のポイント・溶接材料:DW-100V・溶接条件:200A-25±2Vワイヤの狙い位置は、ルート部を狙います。トーチ角度は60〜70程度として、前進角5〜10程度付けて溶接します(図2参照)。運棒はセミウィービングを行い、ビード継ぎをせずに最後まで溶接します。ソリッドワイヤの場合は、SE-50Tを推奨します。溶接条件は120A±10A-20±2Vで行い、ウィービングはルートをしっかり溶かすようデルタ運棒(図2参照)で行います。4.検査外観試験は、外観検査測定位置の上鋼板端部より約25mm(図1参照)で、脚長5.5〜8.5mmの範囲に入っているかを確認します。水平すみ肉は、回し部分の溶接長が25mm以上あるか、角部の溶け落ちは無いかなどを確認します。外観試験の規定を表3に示します。外観試験が合格後、充填溶接を行い機械試験となります。マクロ試験と裏曲げ試験がありますので、ルート部の溶込み量が重要となります。練習時に溶込み状況の確認を実施してください。5.むすびAW検定は、各種検定の中でも難易度の高い試験の1つです。合格の秘訣は練習と練習後の外観・溶込み状況の確認を行うことです。また、トーチ操作が大きい水平すみ肉では、被り面の使用が有効になります。弊社CSグループでは溶接のアドバイスも実施しておりますので、お気軽にご相談ください。A種試験で本資料がお役に立てれば幸いです。神鋼溶接サービス(株)CS推進部CSグループ原彰一朗2017Winter18