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JIS溶接技術検定における試験方法および判定基準の改正について●解説コーナー補修溶接の注意点として、アークスタート部とクレータ部は、気孔欠陥などの発生リスクが高いため、曲げ試験範囲内に残らないように施工してください(写真5参照)。実際の検定では、曲げ試験範囲を示す線などはありません。補修溶接をする前にご自身で計測し、十分に確認してから施工することが重要です。また、補修溶接ビードも外観評価基準内(余盛幅、余盛高さ)に必ず収まるよう、施工してください。【2】最終層各パス、溶接方向の規定について改正前:最終層の溶接方向は同一方向に揃えなければならない。改正後:最終層の溶接方向ならびに各パスで溶接方向を変更することが可能。改正前は同一方向に溶接するため、始終端部にてオーバラップ・アンダカット・垂れ落ちなどが発生しやすい状況でした(写真6参照)。改正後は溶接方向が自由に選択できるため、始終端部のビード形状・外観を整えながら、施工することが可能になりました。ぜひお試しください(写真7参照)。【部分補修例】【端部補修例】半自動溶接被覆アーク溶接半自動溶接被覆アーク溶接補修前補修前補修前補修前補修後補修方向補修後補修後補修後補修方向補修方向写真2部分的な補修例写真3部分的な補修例【ポイント】アークスタート、クレータは表曲げ試験範囲外へ!〇表曲げ試験範囲〇××立向上進補修立向下進補修立向下進補修【立向下進溶接補修例】半自動溶接被覆アーク溶接写真4部分的な補修例写真5補修溶接の範囲SA-2H端部形状不良オーバラップ溶接方向(同一方向)アンダカットSA-2H端部形状良好溶接方向(交互方向)ビード形状良好写真6同一方向のビード外観例写真7交互方向のビード外観例2023Spring22