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●解説コーナー各種被覆アーク溶接棒の特長1.はじめに近年、被覆アーク溶接法は、マグおよびミグ溶接法やTIG溶接法などに切り替わり、使用量は減少しています。しかし、シールドガスが不要、取り回しの簡便性などの点から、現地溶接・配管溶接・組立溶接などの施工では、現在でも被覆アーク溶接棒を使用することが多いです。当部署への技術相談で、被覆棒の種類や用途における使い分けについて、ご質問をいただくことがございますので、今回は、一般的によく用いられる被覆アーク棒の種類と特長についてご説明したいと思います。2.被覆系統別の特長「イルミナイト系」E4319(旧JIS:D4301)被覆材中に約30%のイルミナイトという鉱物が含まれた、日本で開発された被覆アーク溶接棒です。〈特長〉(1)スラグの流動性が良く、全姿勢で良好な作業性を有する。(2)アークはやや強く、溶込みは深いが、スラグの被りは良好でビードの波形が細かく美しい。(3)低水素以外のタイプの中では、X線性能や耐割れ性はもっともよい。(4)かつては各種圧力容器、船舶など重要な構造物にも広く用いられてきたが、近年ではフラックス入りワイヤに置き換わっている。神戸製鋼所の代表銘柄:B-10、B-14、B-17動画①〜③は神戸製鋼のイルミナイト系を代表する3銘柄ですが、当部署ではそれぞれの違いについてよくご質問をいただきますので、ご紹介致します。B-10は溶込みが浅く、アークがソフトで作業性重視、B-17はアークが強く、溶込みが深いため溶接性重視、B-14はB-10とB-17中間のバランスの取れた銘柄です。なお、詳細はバックナンバーの銘柄のおはなしにてご確認ください。https://www.boudayori-gijutsugaido.com/gaido/catalog/brand/#target/page_no=3「ライムチタニア系」E4303(旧JIS:D4303)被覆剤に高酸化チタンを約30%、炭酸石灰などの塩基性物質を約20%含んだ溶接棒で、使いやすさの観点から国内でもっとも幅広く普及している溶接棒です。〈特長〉(1)溶込みはイルミナイト系よりも浅く、スラグは流動性が良く、スラグはく離性も良好。(2)下向溶接においては、平らで波目の細かい美しいビード外観となる。(3)立向姿勢がやりやすい(ただし、ZERODE-44はやや困難)。(4)耐ブローホール性はイルミナイト系と比較して劣るが、その他の性能はほぼ同等。神戸製鋼所の代表銘柄:ZERODE-44、TB-24動画④〜⑤は神戸製鋼のライムチタニア系2銘柄を紹介しておりますが、ZERODE-44は再アーク性、スラグはく離性に優れ、断続溶接・すみ肉溶接、タック溶接に適します。TB-24は、スラグの流れが良く、美しい平滑なビード外観が得られます。イルミナイト系溶接棒3銘柄の比較動画①動画②動画③ライムチタニア系溶接棒2銘柄の比較動画④動画⑤132024Autumn