技術がいど2012-201501


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技術レポート[vol.522012-1]3.4適正電流範囲5.おわりに表5にMX-Z200MPの適正溶接条件範囲を今回紹介したすみ肉溶接フラックス入りワイヤ示す。MX-Z200MPは、従来すみ肉溶接フラッ“MX-Z200MP”は、従来のすみ肉溶接フラッククス入りワイヤと同様に低電流から高電流までの広範ス入りワイヤに比べ、優れたスラグ密着性を持ち、多層囲な電流域で溶接可能である。4.溶着金属の性能すみ肉溶接でビード重ね目の揃った美しい形状が得られる。また、アーク安定性に優れており、さらなる低ヒューム化および低スパッタ化を図ったワイヤである。JISZ3313「軟鋼および490N/mm2級高張力鋼アこのような特長により、MX-Z200MPは鉄骨・ーク溶接フラックス入りワイヤ」に準じて確認した橋梁等の分野を中心に大脚長すみ肉のニーズに対応でMX-Z200MPの溶着金属の引張試験きるフラックス入りワイヤとして適用が拡大していくものおよび衝撃試験結果、化学成分を表6に示す。と考えられる。MX-Z200MPの溶着金属の機械的性質は、軟鋼および490MPa級高張力鋼用として十分な性能を有している。表5MX-Z200MPの適正電流範囲ワイヤ径(mmφ)1.21.4適正電流範囲(DCEP,Amp.)水平すみ肉180~300200~350下向150~300170~400表6MX-Z200MPの溶着金属の機械的性質および化学成分の一例機械的性質化学成分(mass%)耐力引張強さ(MPa)(MPa)498510587591伸び(%)2826吸収エネルギ(0℃,J)CSiMnPS981010.050.050.620.651.551.490.0100.0090.0090.008ワイヤ径(mmφ)1.21.4-4-


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