技術がいど2012-201501


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<象の名前は、ラジャン!><森林伐採禁止で自由を得たラジャン>翌早朝、迎えの車に乗り指定のビーチへ。幸い、2004年当時、インド政府は資源保護のため森林天気も回復。朝陽が広い海岸と海を淡いオレンジ色伐採を禁止した。これを機に、木々の運搬荷役の作に染めていた。その色が淡いブルーに変わった午前業に従事した国内の象はその任を解かれ、ラジャン6時。森の中から飼い主とともに象が現れた。ラジャはハバロック島に移り、飼い主と住むことになった。ンだ。4トン近い象の逞しい姿は迫力満点。ラジャン自由を得たラジャンは、緑豊かな森の中で日々過ごは静かに水際に進み始めた。初めての象の撮影なすうち、海で泳ぐことを覚えた。それ以来、早朝の海ので動きが分からず、今回は、素もぐりで撮影。水中中遊泳を日課とするようになったという。森を守る政用の撮影機材を手に、象の後を追う。深みに入ると、府の決定はラジャンに泳ぐ楽しみを与えたのだ。そ象は海底を蹴り泳ぎ始めた。体は頭部も含め海面下の喜びを、撮影終了時、海に向かって長い鼻を空にで、時々、鼻をシュノーケルのように器用に使い、息かかげる姿で僕に伝えてくれた。を吸う。巨体が浮くためには相当な空気を吸い込んでいるのだろう。4足を交互にかきながら前に進み、<ダイナミックな街、デリーを訪ねる>時々、方向を変える。ラジャンの目がとても優しく、泳インドの首都デリー。人口は約1,100万人。政治ぐことを喜んでいるようだ。の中心地であり、各国の大使館が並ぶニューデリー海中を泳ぐラジャン。巨体は見事に海中に浮び、その目は優しかった。鼻を持ち上げるラジャンとアンダマンの海。は緑多く、隣接するオールドデリーとは様相が全く異なる。「静」と「動」の違いがある。オールドデリーでは人も車も人力車も動き続け、車の警笛音と人の声が止まない街だ。ここでは静寂は期待できないが、「生きる」ことの意味を突きつけてくる迫力がある。側道に沿って、果物、日用品など商品が並ぶ露店で野菜売りに出会った。訊くと、近くのヤムナー川の岸辺近くで作物を育て、この場所で売っているという。今回のインド水辺の旅で是非とも農作物の撮影をしたく取材候補に挙げていたこともあり、心躍る気持ちでその畑を訪ねることになった。オールドデリーの賑わい。


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