技術がいど2012-201501


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技術レポート[vol.522012-5]3-4.組合せの効果それぞれ単体でも耐気孔性の改善効果がみられた上記3つを組合せた効果を図7に示す。これらの3つの要素の相乗効果により、ピット発生0、ブローホールは極少数となる高い耐気孔性が得られる。4.スパッタ低減方法CO2比率増加による溶滴切断性劣化によって、溶滴の離脱が妨げられ、スパッタが増加する。よって、スパッタの低減化に向けては如何に安定かつ速やかに溶滴を離脱させることが重要となる。溶滴をスムーズに切断する方法として、溶滴の切断力を上げるため電磁ピンチ力を増加させる(電流増加)ことが挙げられる。また、ワイヤ側も切断しやすくするために、ワイヤ径を細くすることによって、離脱を促進させることができる。上記方法によって、高い耐気孔性は確保できるが、亜前者の電磁ピンチ力増加については図8に示すよう鉛めっき鋼板溶接は、もともとスパッタが発生しやすく、70%Ar-30%CO2ガスとすることも相乗して従来溶接法よりもスパッタが発生しやすい傾向となる。スパッタの発に、第1ピーク電流を高く、第2ピーク電流を低く制御した2段パルスを適用する。第1ピーク電流を高くすることによって、初期に括れを形成させ、第2ピーク電流でゆ生は溶滴離脱の安定性に依存し、亜鉛ガスの発生やっくりと滴下させることにより、安定な1パルス1ドロップ図7組合せによる耐気孔性効果図8スパッタの低減策-4-


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