技術がいど2012-201501


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<運河と自転車と水辺の暮らし>アムステルダムの魅力はやはり水辺だ。橋と水際に建つ家々、行き交う人々がうまく調和している。車を避け、自転車を活用する思いが強く、橋の周辺はいつも自転車の駐輪場と化している。来年は、運河ができて400年を迎えるという。盛大なイベントが企画され、祝うようだ。オランダと日本とのつながりもほぼ400年。運河はその当時からあったのだ。水とともに生きてきたオランダの人々。北海の脅威を感じながらも、水から恵みも得た。大堤防を建設したことで、チューリップは世界に向けて魅力を発信し、豊かな草原に育つ牛は良質のチーズを供し、水路巡りは年中賑わい続ける。大堤防を訪ねたことでこの国をより身近に感じることができた。写真・文:水中・水辺のフォトジャーナリスト高野弘運河と家と生活。夕暮れが迫る「運河」の風景。自転車を水辺に残し、人々は夜の街を楽しむ。


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