技術がいど2012-201501


>> P.57

ほか、チョコレートの原料でもあるカカオや、ベトナム同市の人口は、約740万人(2010年)と、首都ハノ料理には欠かせないライスペーパーの製造工程なイを凌ぐ。経済、金融の中心地でもあり、数多くの企ども見ることができる。流域に住む人々にとっても、メ業が国内外から集まる。その数、ハイテク産業、電コンデルタは、1,800万人の胃袋を支え、食材を産器部門など含め、実に30万社。街の中も賑やかだ。み出す貴重な土地だ。だが、その恵みの川は、今、驚いたのは、バイクの多さ。尋常ではない。交差点で遥か上流で穏やかではない状況が差し迫っている。は、まるで川の流れのように、バイクがうごめく。一定方向に向かうバイクもあれば、左右から割り込ん<水路の環境変化と影響>でくる者。その中に車、自転車、歩行者も入ってくる。メコンが現在直面している問題。大きく分けて二つよくまあ、事故が起こらないものだ。日本では考えらあるようだ。最大の問題は、上流部のダム建設と急れない台数のバイクに、思わぬ被写体とばかり、写流を緩和する治水工事。多くのダムがすでに支流に真とビデオで撮影。あり、より深刻な影響を与える本流にも造られているが、中国は水力発電による電力供給を得ることを目<市民の楽しみと憩い>的にダム建設には積極的だ。目覚しい発展は大量交差点で、渦のように動き続けるバイクの数に圧の電力を必要とする。反面、下流では、経済が未発倒され、音と排気で頭もクラクラ。静かな場所へ、と達な国々も多い。水量低下は、一次産業である農業、近くの公園に逃げ込んだ。公園に入るとさわやかな漁業にも影響する。そればかりではない。そこに棲音楽が流れ、何やら公園を囲むように人々が集まっむ多種多様な魚種の存続を脅かす。メコンの支流にている。すると、皆がダンスを始めたのだ。曲のリズある湖は、年に一度の氾濫により、魚を運び湖が潤ムに合わせ、手足が動く。大人も、子供も、そして欧う。だが、現在、水量が減り、漁獲量も減少。以前、カンボジアにある東南アジア最大の湖、「トンレサップ湖」を訪ね、取材をし、本シリーズでも紹介した。メコン流域は、世界に稀な多くの魚種を育て、その数は1200以上。産業種だけでも約120種にものぼるといわれる。河口に近いメコンデルタに住む人々もこの川の環境変化に注目している。<バイク天国、ホーチミン市>ベトナム最大の都市、ホーチミン市(旧名、サイゴン)。国の人口は約8,500万人(2005年)の中で、バイクは人々の足。かなりのスピードで交差点に流れ込む。ベトナム料理には欠かせないライスペーパーの天干し。公園は、市民のオープンステージ。にぎわいに惹かれ、人も増え続ける。


<< | < | > | >>