技術がいど2012-201501


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技術レポート[vol.522012-11]700A、使用率100%の高出力化を実現した(図3)。給電部まで別経路で接続することで発熱を抑え、また表また、それぞれの溶接電源をマスター機、スレーブ機面積を増やし放熱を促すことで温度上昇を抑えた。として割り当て、マスター機がロボット制御盤より指令をアークからの輻射熱は大電流化により強力になり、受け、スレーブ機に指令を送り制御を行っているため、600Aのアーク雰囲気ではコンタクトチップの周囲温度がロボット制御盤側は従来と同様に1台の溶接電源を制御極めて高温になることが確認された。コンタクトチップがしていることと変わりない。従って、ユーザーは並列運高温になると、自身の摩耗が加速され、ワイヤへの給電転システムということを特別に意識する必要はなく、これが不安定になり、飛散スパッタの増大やビード外観不良までと同様に1台の溶接電源のように操作することが可に繋がってしまう。従って、コンタクトチップを交換する頻能である。(2)大電流対応溶接トーチRTW601度や時間を抑え、本プロセスの溶接効率の向上効果を最大化するためには、コンタクトチップの温度上昇の抑制が必要不可欠であった。そこで、コンタクトチップと水大電流化に伴い溶接トーチにおいて大きな問題となる冷されているチップボディの接触面積を増やし、またチのは、パワーケーブルにおける抵抗発熱と、アークによップの外形と内径を大きくすることで表面積を増やし放る強力な輻射熱である。熱効率を高めた。これにより、対溶融金属量比で従来法パワーケーブルにおける抵抗発熱は従来と同様のパと同等以上の耐摩耗性を実現した。ワーケーブルを2台の溶接電源それぞれからトーチの以上により、これまでは難しかった定格電流600A、定マニピュレータ溶接電源並列運転仕様最大ワイヤ送給速度大電流対応溶接トーチRTW601溶接ワイヤシールドガス図3並列運転仕様格使用率100%を実現した(図4)。表1大電流MAGProcess溶接システム仕様MP、XL定格出力電流定格使用率負荷電圧定格電流定格使用率適用ワイヤ径冷却方式銘柄ワイヤ径最大溶着速度700A100%55V30.0m/min600A100%(Ar+20%CO2)φ1.4mm水冷MX-A100Dφ1.4mm約300g/minAr+20%CO2-2-図4RTW601外観写真


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