技術がいど2012-201501


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技術レポート[vol.532013-5]2010年にAWSA5.22/A5.22MにSuperduplex鋼用のグ二相ステンレス鋼の母材および溶材の化学成分にはレードとしてE2594TX-Yが追加された。DW-2594はAWSN含有量が高い特徴がある。溶接時に溶融金属中に溶A5.22/A5.22ME2594T1-1/4に合致した全姿勢用のフラ解したNが凝固した溶接金属中に固溶しきれず、溶接金ックス入りワイヤであり、S32750やS32760の溶接に使用属内部のブローホールや、溶接金属表面のピット、ワーすることができる。E2594の成分系はムホールを発生させる原因となる。当社の二相ステンレ25Cr-9Ni-4Mo-0.25Nとなっており、他の二相ステンレスス鋼フラックス入りワイヤはフラックス設計を最適化する鋼フラックス入りワイヤよりもCr,Mo,Nの含有量が高いことによって、高いN含有量と、優れた耐気孔欠陥性を特徴がある。両立した設計となっている。フラックス設計の異なる2種各ワイヤの全溶着金属の化学成分を表2、機械性能を類の二相ステンレス鋼フラックス入りワイヤによる溶接表3に示す。表2二相ステンレス鋼フラックス入りワイヤ全溶着金属の化学成分一例(wt.%,80%Ar-20%CO2)CSiMnPSCuNiCrMoDW-2209AWSA5.22/A5.22ME2209TX-YDW-2307AWSA5.22/A5.22ME2307X-Y0.030.6≤0.04≤1.00.030.5≤0.04≤1.00.90.5–2.51.30.5–2.50.02≤0.040.02≤0.040.005≤0.030.003≤0.030.06≤0.750.06≤0.759.77.5-10.07.96.5-10.0DW-25940.030.51.20.020.0040.039.625.823.021.0-24.03.32.5-4.0N0.140.08-0.20PRE36.1-24.60.030.1527.122.5-25.5≤0.83.82.5-4.00.10-0.20-0.2442.20.08-0.30-AWSA5.22/A5.22ME2594TX-Y≤0.04≤1.00.5–2.5≤0.04≤0.03≤0.758.0-11.023.0-27.0表3二相ステンレス鋼フラックス入りワイヤの全溶着金属の機械性能一例0.2%耐力(MPa)DW-2209AWSA5.22/A5.22ME2209TX-YDW-2307AWSA5.22/A5.22ME2307TX-YDW-2594AWSA5.22/A5.22ME2594TX-Y617-571-712-引張性能引張強さ(MPa)808690750690900690伸び(%)20℃でのシャルピー吸収エネルギー(J)31202920252077-50-60--3-


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