技術がいど2012-201501


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ほっと一息古都の手仕事を訪ねる~メイド・イン・キョウトの現在第3回伝統のバトンを繋ぐ、老舗問屋の挑戦――京銘竹良質の竹の産地として知られる、京都。京都の気伝統的な加工法と職人技の賜物、京銘竹候は寒暖の起伏に富んでいながら、冬の積雪は比竹の伐採の時期は、毎年11月。竹の内部に蓄え較的少ない。この条件が、竹の生育においては絶好られた栄養分が、一年を通じて最も少なくなる時期をの環境となるそうだ。選んで採るのが通例となっている。今回は、大正8年に創業された京銘竹の老舗卸問採取した青竹を乾燥させたら、火であぶって油分屋、横山竹材店を訪ねた。工房内に無造作に立ち並を抜く。一か月ほど天日干しをした竹をよく磨き上げぶのは、古くから、日本建築や茶道の文化を支えてると、美しい飴色の光沢がある「白竹(しらたけ)」としきた竹、竹、竹……。どれをとっても多種多様な竹のて生まれ変わる。白竹は、建材としてはもちろん、茶個性と存在感には、誰もが圧倒されるだろう。道具や細工品など幅広い用途に使われるポピュラーな素材である。横山竹材店の工房内倉庫。職人たちが自ら山に赴き、伐採作業を行う。【光悦寺垣(こうえつじがき)】。京都市北区・光悦寺内に作られたものが原型とされる。【犬矢来(いぬやらい)】。もとは、家の外壁が犬などに傷つけられるのを防ぐためのものと言われる。【桂垣(かつらがき)】。桂離宮の正面左右に作られている壮大な垣が由来。表裏のない垣。施工には非常に手間がかかるとか。


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