技術がいど2012-201501


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技術レポート[vol.542014-5]5.6溶着金属の性能6.おわりにJISZ3313「軟鋼および490N/mm2級高張力鋼アーク溶今回紹介したすみ肉溶接フラックス入りワイヤ接フラックス入りワイヤ」に準じて確認した。“MX-200F”は、8mm程度の脚長が水平すみ肉MX-200Fの溶着金属の引張試験及び衝撃試1パス溶接で得られ、二段ビード形状にならないフラット験結果、化学成分を表8に示す。MX-200Fの溶な形状でアンダカットが小さく、ビード止端部が滑らか着金属の機械的性質は軟鋼及び490MPa級高張力鋼用(止端形状のフランク角が大きい)となる。として十分な性能を有しており、日本海事協会の鋼船規このような特長により、MX-200Fは造船分野則に規定する試験に合格し、認定を取得した。を中心に大脚長水平すみ肉溶接のニーズに対応できるフラックス入りワイヤとして適用が拡大していくものと考同研究開発体制共えられる。本研究開発は、(一財)日本海事協会、㈱新来島どっく、㈱神戸製鋼所との共同研究体制により研究を実施するとともに、(一財)日本海事協会の「業界要望による共同研究」のスキームにより研究支援を受けて実施した。参考文献1)菅原ら:機能性塗料によるPSPC対応のための塗膜管理技術、日本船舶海洋工学会講演会論文集(8)189-192、2009-05表7MX-200Fの適正電流範囲ワイヤ径(mm)適正電流範囲(DCEP、A)水平すみ肉下向1.4200~350170~400(mm)脚長:8.2/8.1(mm)脚長:9.8/10.8図8脚長と溶接速度の関係表8MX-200Fの溶着金属の機械的性質及び化学成分の一例ワイヤ径(mm)耐力引張強さ(MPa)(MPa)1.4494581認定取得船級:NK(KSW52Y40G(C))機械的性質化学成分(mass%)伸び(%)27吸収エネルギ(0℃、J)CSiMnPS63(60,62,66)0.050.761.610.0110.008-6-


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