技術がいど2012-201501


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技術レポート[vol.542014-7]2-2-3.AP-Sの効果3.おわりにレポートを基に実際に改善項目を実施した結果、アー今回は生産性向上のソフトウエアを紹介しましたが、ク異常(図12)が1.7回→0.6回(約4割減)と大幅に削減お客様に安心してご使用していただけるよう安全性や溶しました。接品質を高める機能や、適用率を向上させるための機また、他のエラーも含めた平均エラー回数は、3.12能等、より生産性を高めるためのソフトウエアを準備し回→1.89回(約6割減)と削減しており、エラーの発生間ております(図14)。今後も生産性品質の向上、生産効隔は38分→62分(約2割増)と間隔が延びました。率の向上に貢献できる溶接システムをご提供いたしまさらにエアカット時間の改善等により再生時間が約7す。分の短縮がはかれました。このようにAP-Sを使っての情報を解析し、改善することでエラーが低減し、再生時間を短縮したことで生産性の向上がはかれたことが判り再生回数エラー回数ます。改善前改善後アーク異常発生頻度1.7回(186回/112再生)0.6回(37回/63再生)図12アーク異常発生頻度機能内容改善前1123493.122:12:0338分図13改善結果改善後631191.892:04:3762分標準/オプション効果オプション平均エラー回数(エラー回数/再生回数)平均再生時間エラー発生間隔後行極倣い機能タンデムアーク溶接中に自動的に溶接線の位置を検出して後行極の回転ズレを補正する機能溶接自動条件設定機能開先種別、及び脚長を設定することで、簡単に溶接条件を設定できる機能(溶接電源AB500への対応)オプション簡単教示マスタープログラムシフト基準となるプログラム(スキップ)を一定量移動させる機能(自由に教示位置を登録可能)オプション仮付回避開始点センシング機能仮付けのある開先や、開先深さの浅い開先など、既存の開始点センシングではセンシングエラーが頻発する開先に適したセンシング機能オプション後行極開始点センシング溶接開始位置で後行極を補正できる機能オプションチョコ停防止開始点センシングマクロ開先に仮付けがある場合に発生する開始点センシングのワイヤ送給エラーを防止する機能リモート速度の自動低速化ティーチングペンダントの画面が消えると同時に、リモート側が低速に切り替わる機能オプションオプションアクセス制御機能ロボットシステムの操作者毎に操作を制限することで、教示プログラムやパラメータなどを誤設定から保護する機能オプションバッテリ切れ監視機能RTC、ロボットエンコーダ、周辺軸エンコーダのバッテリが切れる前にアラーム通知し、交換を促す機能オプションツール交換ズレマクロツール交換後の先端位置のズレ量を計測する機能です。ツール取り付けミスや溶接トーチの曲がり量を確認することができる機能オプション周辺非同期移動機能マニピュレータの動作と周辺装置(スライダ、ポジショナ)が非同期に動作する機能です。周辺装置が位置決め動作中に、マニピュレータがワイヤカットを実行でき、再生時間を短縮できる機能オプションワイヤ突出し長さセンシング機能ワイヤカッターを用いずに、タッチセンシング機能で簡単に、短時間でワイヤ突き出し長さを調整する機能オプション多層盛りプログラム分割機能多層盛りシーケンス拡張(多層盛りタイプ3)多層盛りプログラムをパス毎のプログラムに分割する機能です。プログラムを分割することで、溶接順序やポジショナ角度をパス毎に簡単に変更できる機能アークを切らずに円柱部の溶接を実現する機能です。パス毎のアプローチ動作や退避動作が不要であるため再生時間が短縮でき、またアークスタート回数を減らすことでアーク発生時のチョコ停を低減できる機能Plusパソコンで教示データの編集、検索、および管理を簡単におこなえます。また、多彩なレポート機能が充実しており、サイクルタイム(概算)や溶接長等も表示でき保守時間を大幅に短縮します。オプションオプションオプションミス防止/メンテナンス性向上タクトタイム短縮溶接動作カスタマイズOff-lineThachingSystemオフライン教示は、パソコンでおこなうロボットティーチングであり、ラインと止めずに教示作業がおこなえるため、稼働率を向上させることができます。また、大型ワークに対しては、教示作業のために高い位置へ登る必要がなくため、安全性が向上します。オプション支援ソフトProductionSupportSystemロボット制御盤と溶接電源から生産情報や溶接情報など大量のデータをパソコンに保存します。さらに、そのデータを用いてアーク率などの生産管理データやチョコ停、溶接不良を解析し、生産改善を効率的におこなおうことを支援します。オプション図14ソフトウエアの紹介-4-


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