技術がいど2012-201501


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ほっと一息水辺の旅シリーズ-運河-6月21日は「夏至の日」。昼が最も長いこの日を<運河を使ったクルーズ>祝い、1985年にパリで始まった「音楽の祭日」が世ベルギー第3番目に大きな都市、ゲント。首都ブリ界300都市以上で開催された。音楽を通じて世代やュッセルから西へ50kmほど離れ、列車で30分と近民族、宗教を超えて交流するイベントで、日本も13い。園芸が盛んで、「花の都」とも呼ばれている。また、年前から関西で始まり、今年は祇園四条駅に近い京100名ほど乗船できる運河クルーズも人気だ。乗船都の「町家」が会場の一つとなった。鴨川横を流れる客は6月の温かい天候に恵まれ、1時間少々の水辺高瀬川に面して建つ町家に招かれ、国内、海外の水の旅を楽しんでいた。街の中心地を流れるレイエ川。辺を紹介しながら、オリジナル曲の弾き語りで「音楽中世から近世にかけ、ゲントでは川や運河を利用した水運と商業が発展。現在はこの水の道を使ったクルーズは大きな観光収入源となっている。の祭日」を祝った。<高瀬川と欧州の運河>最近は蛍も飛び始めたという高瀬川。今年は開削400年を迎え、様々なイベントも開催されている。かつて、江戸時代初期に京都の中心部と伏見を結んだ物流用に作られた高瀬川。窓越しにこの川を見ながらの公演は、する側も聴く側も、水辺のそばとあって心地よい。公演では、2年前の6月に取材と現地公演で訪れたオランダ・アムステルダム、ベルギー・ゲントやブルージュの運河を紹介しながら進行。アムステルダムでも、昨年は運河開削400年を迎えた。高瀬川と欧州の水辺に思いを馳せながら、運河の魅力を探ってみた。「音楽の祭日」の会場になった町家と高瀬川車と船と自転車。アムステルダムの運河で何度も出合う被写体だ。移動せずに景色が流れ、楽しめる。運河クルージングの魅力だ。


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