技術がいど2012-201501


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席で、私のお菓子を使って下さって本当に光栄でした。った、と青山さんは振り返る。「今の時点では、まだ10ちなみに、茶会においては、御製を尋ねるやりとりがあ年後を考えるよりも今年1年をどう過ごすか。アートでるんですが、当店の名前を出すと“えっ?”って聞き返もファッションでもそれ以外でも、とにかく広い分野のさされることが多かったそうですよ。どこのお菓子屋さまざまな人とご一緒しながら、見聞を広げて度胸を付けん?ってね」と、青山さんは楽しそうに笑う。ていくことしかないと思っています」青洋は、今年で開業3年目。最近になってから、和菓ジャンルを超えて表現の幅を広げていく、青洋の京子以外の分野で活躍する人々とのコラボレーションの菓子。手のひらにすっぽり収まるほどの小さな菓子た機会が増えたという。ったひとつにも、青山さんがこれまでに出会った、そし「和菓子は、オーダーでお作りするもの。それが根本てこれから出会う人々の数だけ、無限の可能性が秘めにあるので、いろんな世界と結び付けやすいお菓子だられている。と思うんです。お茶会に限らず、アートイベントでも、展示会でも、ワークショップでもいい。和菓子でもっていろんな世界の人とご一緒して、そこに生まれる“場づくり”に携われたらと思います」【取材協力】和菓子店青洋開業以来、とにかく無我夢中で駆け抜けた3年間だhttp://wagasiseiyou.com/石田祥子職人の青山洋子さんは、美術系の大学を卒業後に透明感のあるやさしい佇まい。製菓の道に入ったという、異色の経歴の持ち主。「ひと雨すぎぬ」は、ご亭主の命名による銘だそう。2014年5月、器と和菓子の展示会「さつきのそら」からの一作品。稲村真耶氏の作陶による青白窯に、鮮やかな青の錦玉羹が映える。2014年4月「旅するお針仕事布と和菓子を愉しむ」展示の様子。


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