技術がいど2012-201501


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技術レポート[vol.552015-1]図13に各処理による耐疲労性改善効果をまとめる。参考文献MX-4ADを用いた場合は、グラインダ処理と同1)野瀬.溶接学会誌.2008,第77巻,第3号,p.6-9.等の改善効果を有しており、施工能率の非常に低いグラ2)西尾ほか.土木学会第68回年次学術講演会概要インダ処理からMX-4ADを用いた付加溶接処集.2013-9-4/6,土木学会,2013,p.1109-1110.理への切り替えにより作業時間の短縮が期待できる。ま3)三木ほか.土木学会論文集.2002,No.710/I-60,た、LB-3ADについてはピーニング処理の倍p.311-319.程度の長寿命化効果を有しており、作業時間の短縮の4)富永ほか.土木学会論文集.2010,Vol.66,No.4,みならず、現状の施工法よりも大きな耐疲労性向上効果p.653-662.が期待される。むすび5)一本木ら.九州工業大学研究報告.1988,6)糟谷.溶接技術.2014,10月号,P.45-49.7)日本道路協会.道路橋示方書・同解説.2012,本稿では新しいLTT溶接材料としてMn積極添加の検p.200-206.討を実施し、その効果を確認した。そして付加溶接施工法用の耐疲労性向上溶接材料としてMX-4AD、LB-3ADの2銘柄を製品化した。これら用いて付加溶接を行うことにより、MX-4ADはグラインダ処理からの置換による作業時間の短縮が、一方、LB-3ADについては優れた耐疲労性向上効果により、従来処理以上の構造物長寿命化が期待できる。今後はこれらの溶接材料の実用化を進めるとともに、当社溶接材料、溶接システムを活用し、安全・安心な社会インフラの提供に貢献していく所存である。Main:MX-200Additional:MX-4ADMain:MX-200Additional:LB-3ADMain:MX-200Main:MX-200PeeningtreatmentMain:MX-200Grindingtreatment1.00E+051.00E+061.00E+071.00E+08図13各処理における曲げ疲労強度比較Cycle-6-700600500400300σmax(MPa)2001.00E+04


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