>> P.3
※本稿は掲載当時の情報です。詳しくは(株)神戸製鋼所にご確認ください。新人営業マンのための溶接基礎講座「溶接現場用語とそれに関連する神鋼銘柄について」第回『かち上げ・盛り上げ』本ページでは、今年よりあらたに新人営業マンのための溶接基礎講座と題しまして、新人の営業マンの方々が溶接現場に行って戸惑うであろう『現場用語』について解説するとともに、それに関連する当社の溶接材料の特徴について説明しています。第回は『ながし』、溶接姿勢における立向下進溶接を取り上げましたが、今回はこれに対となる『かち上げ・盛り上げ』について説明します。『かち上げ・盛り上げ』造船をはじめ多くの大手事業所のベテランの方々が「かち上げ」は、上向溶接のことだとおっしゃいます。昭和年の神戸製鋼所発行の溶接用語集にも「かち上げ:上向き溶接のこと、天井付けとも呼ばれる。」と記述してあります。しかしながら、中小の工場では、「立向上進溶接」のことを表している現場の方々のほうが多いように思います。被覆アーク溶接の立向上進溶接や上向溶接では、溶融金属のたれ落ちを防ぐためにウィービングの両端でアークを跳ね上げます。これをウイッピングあるいは跳ね上げ運棒といいます。跳ね上げ運棒を多用する溶接という意味で上向溶接のことを「かち上げ」と呼び、その後「上げ」というイメージから「上進」に転用されていったものと推察されます。ちなみに上記の溶接用語集では「立向溶接:現場用語としては『盛り上げ』と呼ばれる」と記述してあります。溶接電流(Amp)90100110120130140150160170180190パス第2パス以降第1パス第2パス以降第1パス溶接棒径(mm)脚長(mm)5.04.05.04.010〜128〜94.05〜740〜50°70〜90°図立向上進溶接の溶接棒保持角度3.23〜4図LB―立向上進すみ肉溶接の脚長と溶接電流例15|年月号(春号)