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「各種鋼材とその溶接材料について」図のような同じ継手を溶接する場合、入熱が小)電源特性さい(b)継手の方がパス数が多くなります。一般に、パス数の多い継手(小入熱溶接)の方が溶接金属の引張強さが高く、低温じん性も優れています。このように大入熱溶接の方が高能率で、むやみに小さくするのも能率が低下するという問題があります。性能とのバランスを考えて施工することが肝要です。溶接電源には、交流と直流があり、溶接材料はそれぞれ特定の電源極性に適合するように設計されています。その中で、被覆アーク溶接棒とサブマージアーク溶接材料には直流で使用できないものがあり、また使用できたとしても直流では強度やじん性が低下する傾向があるので、事前に確認しておくことが必要です。)予熱パス間温度)シールドガスの種類一般に低温用鋼は比較的溶接がよい鋼と言われており、鋼種や板厚によって普通〜℃程度の予熱が行なわれます。しかし、板厚が薄い場合や連続溶接によってパス間温度が高くなりすぎた場合、冷却速度が小さくなり、溶接金属や熱影響部の低温じん性が低下するので過度のパス間、予熱温度にならないよう注意が必要です。)応力除去焼鈍構造物の種類によっては、溶接後応力除去焼鈍がおこなわれる。溶接材料によっては、溶接金属の低温じん性を確保するために応力除去焼鈍が不可欠なものがある反面、応力除去焼鈍をすることによって低温じん性が低下する溶接材料もあります。したがって、それぞれの溶接材料の特性を十分に把握して使用することが必要です。入熱大で溶接速度小のとき衝撃値の要求がきびしい時は小入熱で溶接する(a)(b)図盛り方と入熱量溶接に使用するシールドガスの種類は、マグ溶接用として%COと〜%Ar-残COの種類がTIG溶接用として%Arが多く使用されています。マグ溶接のシールドガスの一般的傾向としては、Arの比率が多くなるほどじん性や作業性が良くなる傾向が見られます。これは、Arの比率が多くなるほど、溶接金属の酸素量が少なくなり、また溶滴がスプレー化しやすいためです。ただ、アルゴンガスは炭酸ガスに比較して高価なため、その経済性についての見当が必要です。低温用綱は、溶接継手ごとの確認試験(プロダクションテスト)が要求される場合があるなど、要求の厳しい構造物も多くあります。溶接材料の引合いに対しては、充分な情報と正確な技術知識が必要です。安易に溶接材料の推奨を行なわないよう注意することが重要です。(!神戸製鋼所溶接カンパニー営業部カスタマーサポートセンター九州地区担当)伊藤常年圧延鋼材の種類低温用圧延鋼材溶接される鋼材の記号KL24AKL24B、KL27、KL33KL37KL9N53KL9N60適用する溶接材料の種類KMWL1、KAWL1、KSWL1KMWL2、KAWL2、KSWL2KMWL3、KAWL3、KSWL3KMWL91、KAWL91、KSWL91KMWL92、KAWL92、KSWL92表2溶接材料の使用区分銘柄NB-1SJLB52NSNBA52FNBA52VNIC70SNK規格KMW5Y42H10KMWL3HHKMWL3HHKMWL3HHKMWL91銘柄DW55E/CO2DW55L/CO2DW55LF/CO2DW55LSR/CO2MX55LF/CO2NK規格KSW54Y40G(C)H5KSWL3G(C)KSWL3G(C)KSW5Y42G(C)H10、MGKSWL3G(C)、54G(C)表3低温鋼用溶接材料《注意》KMWLXX:低温鋼用被服アーク溶接棒KAWLXX:低温鋼用サブマージ溶接材料KSWLXX:低温鋼用半自動溶接材料銘柄US36/PFH55LTUS36LT/PF100HUS709S/PFN4NK規格KAWL3MKAWL3MKAWL92M年月号(春号)|10