新人営業マンのための溶接基礎講座


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※本稿は掲載当時の情報です。詳しくは(株)神戸製鋼所にご確認ください。新人営業マンのための溶接基礎講座第回『ダム、堰、水門に使用されるステンレス鋼について』歳は、中学年、歳は高校年、歳はほぼ一人前の若者、とすれば、あながち男性にも当てはまりそうですが…….ダム、堰、水門に使用されるステンレス鋼ダム、堰施設技術協会発行の技術基準案の第章施工第防食の項にて、表の防食選定の目安が示されています。これによれば、耐食性材料すなわちステンレス鋼などの使用が適用される箇所としては、戸当り、放流管、扉体であることが分かります。またステンレス系統別の使用例(ステンレス鋼便覧より)は、以下のとおりです。a)マルテンサイト系高荷重の働く軸類;SUS、SUSなどb)フェライト系機械部品等;SUSなど(あまり使用されていない)c)オーステナイト系水門扉・放流管などの接水面全般:SUS、SUSなど、戸当りレールなど硬さ要求部材;SUSNなど、粒界腐食対策;SUSL、SUSLなどd)オーステナイト・フェライト系高硬度要求の戸当りレール材;SUSJ、SUSJなどe)ステンレスクラッド鋼水門扉、放流管、取水設備;SS、SMなどの普通鋼に〜mm厚のSUSなどのステンレス鋼を圧着した合わせ鋼板.水門施設の型式と溶接特にわれわれが目にすることの多い水門施設の溶接について説明します。水門施設には堰(せき)と水門があり、堤防機能の有無で分類されています。堤防機能を持たないものを堰と言い、通常は全閉され貯水に利用されており、洪水時に全開します。堤防機能を持つものを水門と言います。堰と違い通常は全開となり、洪水時に全閉されます。多数操作盤、開閉装置架台管理橋、開閉装置架台戸当り、放流管、扉体手摺、階段○○○○河口堰ゲート扉体彩色、異種金属腐食防止適用例大気部○×○○××○×△○防食方法選定の目安干満部ただし、○:適用可能△:○ほど効果ない。その都度検討が必要。×:適用不可形式的には、端部にローラーを設置し開閉荷重を軽減するローラステンレス鋼に関しては、Vol.第回『ケミカルタンカーに使用されるステンレス鋼とその溶接材料について』にて、オーステナイト系ステンレスのクラッド鋼について、Vol.第回『自動車の排気系部品の特徴と溶接について』にて主にフェライト系ステンレス鋼について説明しました。今回は、『ダム、堰、水門に使用されるステンレス鋼について』を説明します。.はじめにステンレス鋼は、その名前のとおり錆びにくい鋼材として知られています。鉄にCr(クロム)を添加していくと%を越えるあたりから通常の環境ではほとんど腐食しなくなります。ステンレスが腐食しにくいのは、図に示すようなステンレス鋼中のCr(クロム)が大気中で酸化してその表面に「不動態皮膜」といわれる厚さ数nm(万分のmm)の保護皮膜ができるからです。この保護皮膜は、酸化雰囲気であれば、メッキや塗装と異なり傷ついてもすぐに修復される性質のものです。しかし、厳しい腐食環境や還元雰囲気では不動態皮膜が形成されずステンレス鋼といえども腐食する場合があります。ステンレス鋼は大別すると以下の種類があります。①マルテンサイト系-Cr(クロム)②フェライト系-Cr(クロム)③オーステナイト系-Crクロム)-Ni(ニッケル)物の本によれば「ステンレス鋼は女性に似ている」とのこと。Crは歳、Crは歳、Cr-Niは歳。Crは硬くわれやすく手間がかかる。Crはやわらかく加工しやすいが熱をかけると脆くなる。Cr-Niは、曲げたり、絞ったり、溶接したり自由に加工できるが、熱がこもりやすくまたひずみが大きい。表水中部○××○×○○環境溶属防食方法装塗金射溶融亜鉛めっき耐料塗装と金属溶射・亜鉛めっき塗装と電気防食塗装と耐食性材料食性材複合防食失敗腐食の攻撃不動態ステンレス鋼図不動態が保たれた場合11|年月号(夏号)


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