新人営業マンのための溶接基礎講座


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みで仕上げるケースもあります。〇足回り→アクスルビーム、ロアア-ム、サスペンションメンバ(フロント・リア部)〇車内→シートフレーム、インパネ〇車体周り→ボディ外板、ドアフレーム.亜鉛めっき鋼板のアーク溶接における主な問題点と防止策亜鉛めっき鋼板をアーク溶接すると、亜鉛蒸気の影響で溶接部に気孔(ピット)が発生しやすくなります(写真)。また、アークが不安定となり、スパッタの発生量も増えます(写真)。さらに、スパッタの一部がノズル内に蓄積し、シールド不良による蜂の巣状のピットが発生する事もあります(写真)。-.気孔(ピット)発生の防止策亜鉛めっき鋼板の溶接で発生するピットは、図で示すとおり、重ね部分の亜鉛が溶接熱によって気化し、その圧力により溶融池に浮上する、とされています。そこで、ピットの発生を抑制する方法として、a溶融池の振動を最小限に抑える。b溶融池の圧力を高める事によって、浮上しようとする亜鉛蒸気を封じ込める。等の手段があります。具体的手段としては、以下のとおりです。自動車に使用される鋼材は板厚!以下の薄板がほとんどですが、これらの鋼材においても車体の軽量化に伴なって、さらなる薄肉化とそれに見合うハイテン化が進められ、最近では軟鋼以外に、〜N/"級の高張力鋼が多く使用されています。また、足回り等に使用される鋼材には、強度以外に高い耐食(防錆)性能が要求されており、亜鉛めっきが施された鋼材の使用が増えています。.自動車用亜鉛めっき鋼板について亜鉛めっき鋼板は、大きく分けて、溶融亜鉛めっき鋼板と電気亜鉛めっき鋼板に分かれます。自動車用には、表に示す通り、塗装耐食性に優れた、鉄-亜鉛合金皮膜のものが多く使用されています。また、目付け量は、自動車用では、〜g/#の薄目付け品が主流となっています。.亜鉛めっき鋼板使用の自動車用部材亜鉛めっき鋼板使用の代表的な部材は下記の通りです。但し、自動車メーカーや特定の車種によっては、カチオン塗装(エポキシ樹脂等の電着塗装)の表亜鉛めっき鋼板の主な種類と特長(板厚!未満)適用性×◎△〜○△〜○特長耐食性↑塗装耐食性↑加工性↑耐食性↑目付量(g/#)〜〜〜〜皮膜構造亜鉛単体鉄-亜鉛亜鉛単体亜鉛-Ni溶融電気※本稿は掲載当時の情報です。詳しくは(株)神戸製鋼所にご確認ください。新人営業マンのための溶接基礎講座第回『自動車用亜鉛めっき鋼板の溶接について』サスペンションメンバー(フロント)シートフレーム写真亜鉛蒸気によるピット写真アーク不安定によるスパッタアクスルビームドアフレーム11|年月号(冬号)写真シールド不良によるピット


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