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アブレージョンとエロージョンアブレージョンとエロージョンは、ともに摩耗に対エロージョンは、流水や気泡、あるいは微粉体を含する呼び名であり、その発生原因や摩耗形態の違いにむ流体などが原因となって生じ、摩耗が進行します。より使い分けられています。Abrasionは、すり減った例えば、舶用プロペラでは、水中で高速回転すること状態を表し、摩損、摩耗などと訳されているのに対し、によって、翼面上に高速で水が衝突するとともに、キErosionは、水や風、波などにより徐々に侵された状態ャビティ(空孔)が発生・破裂し、この時の衝撃力にを表し、一般に侵食、腐食などと訳されています。両よって摩耗が進行します。これがキャビテーションエ者を比較すると、前者はマクロ的な、後者はミクロ的ロージョンです。このほかに、微細な硬質粒子を含んな損傷の繰返しによる摩耗を示すものと言えます。だ気体や液体中で、微粒子の衝突によって生じるドラアブレージョンは、金属などの固体(以下金属)表イサンドエロージョンやスラリーエロージョン、流体面を他の固体(金属、鉱物など、以下固体)がすべっの衝突によるレインエロージョンなどが知られていまたり、ころがることによって、また、金属が固体に衝す。突することによって生じることが知られています。ブエロージョンに対しても、前述のアブレージョンのルドーザホッパーの爪や製鉄所の原材料搬送ラインな場合と同様な防止策が行われています。図2に、エロどのほか、種々の産業分野でアブレージョンが問題とージョンの評価方法の一つである湿カーボランダム中なっており、その対策が検討されています。での撹拌摩耗試験結果を示します。本試験は、比較的防止策としては、一般に硬化肉盛溶接や表面改質な研削の度合の大きい微粒子によるエロージョンを想定どが行われています。そして、最適な防止策を選定すしたものですが、高硬度金属の方がおおむね耐摩耗性るために、さまざまな耐摩耗性評価方法が提案されては良好です。ただし、アブレージョンの場合とは異ないます。図1に、もっとも基本的な方法であるASTMGり、高硬度な析出炭化物が存在するだけでなく、素地65(サンドラバーホイールアブレージョン試験)によの硬度も高いもの(高Cr鉄系、ほかにハイス系など)る各種硬化肉盛溶接材料の試験結果を示します。こののほうが、良好な耐摩耗性が得られます。結果は、硬度が高いものほど耐アブレージョン性が良アブレージョンとエロージョンについて述べてきま好であることを表しています。ただし、Hv700を越えたしたが、部品の長寿命化には、摩耗対策が重要となりところでは、同程度の硬度のものでも摩耗減量に大きます。そして、効果的な対策を講じるには、複雑な要な差が生じています。これは、より高硬度でかつ大き因が加わって進むことが多い摩耗の原因を明らかにすい炭化物(タングステン炭化物;HF―1000,クロム炭化ることが必要です。物;HF―30など)を析出するタイプのほうが、耐アブレージョン性により優れていることを表しています。(1990年12月号)8