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安価ステンレス鋼ステンレス鋼はCrを約12%以上含んだ高合金鋼200系のステンレス鋼は300系と同様にオーステナと定義されているが、その成分は用途に応じて多種イト系ステンレス鋼でNiの一部をMnやNに置換し多様であり、主要合金元素からCr系ステンレス鋼とた鋼種である(表1参照)。耐食性はSUS304より劣るNi-Cr系ステンレス鋼に大別される。が、強度が高いという特徴がある。ステンレス鋼の中で、最も一般的に使用されているまた、Cr系ステンレス鋼はNi量が少なく、SUS410L,SUS304(オーステナイト系ステンレス鋼)は、耐食性、SUS410等はNi-Freeであるため、もともと安価な鋼種加工性、溶接性、低温じん性に優れた材料である(表である。しかしSUS304と比して耐食性が劣るため、Ti,1参照)。しかし、その主要原料であるNiの価格が不Cu等の添加により耐食性を向上させたSUS304代替安定で高騰を繰り返すため、オーステナイト系ステン鋼種(JFE443CT:21Cr-0.4Cu-0.3Ti)も開発されてレス鋼は価格の変動が大きいという問題がある。いる。ステンレス鋼は化学組成から金属組織を予測する2相ステンレス鋼はオーステナイトとフェライトの2相ことができる。例えばディロングの状態図では、オー組織で、MoとNを含有しており強度と耐食性が高い。ステナイト生成元素(Ni,C,Mn,N)とフェライト生成元素SUS316Lに比べてNiは少ないが、さらに高価なMo(Cr,Mo,Si,Nb)の含有量をそれぞれNi当量(=%Ni+30を含有しているため価格は高い。そこで、さらに省Mo,×%C+0.5×%Mn+30×%N)、Cr当量(=%Cr+%Mo+1.5Ni化しSUS316L程度の性能を狙った、安価な2相ス×%Si+0.5×%Nb)として1次式で表し金属組織を予測テンレス鋼(LDX2101:21.5Cr-1.5Ni-5Mn-0.3Mo-N)している。このNi当量の一次式から安価なC,Mn,Nも現在上市されている。がNiの代替原料になりうることがわかる。NiをCで補以上、安価ステンレス鋼に関する紹介を行ったが、うと耐食性が劣化し、Nで補うと溶接金属中に気孔欠低コスト、省資源の観点から新たな材料も開発される陥が発生しやすいといった側面もあるため、Niを完と考える。全に置換することは困難である。しかし、高価な原料の含有量を低減した安価ステンレス鋼は開発されて((株)神戸製鋼所溶接カンパニー技術開発部おり、用途に応じて使用されているので以下に説明川本裕晃)表1ステンレス鋼の特性別鋼種選択指針通称金属組織代表鋼種成分例300系オーステナイト200系オーステナイト400系フェライトマルテンサイトSUS30418Cr-9NiSUS316L18Cr-14Ni-2.5Mo-低CSUS201SUS202SUH409LSUS410LSUS41017Cr-4.5Ni-6Mn-N18Cr-5Ni-8Mn-N11Cr-Ti-0.06C13Cr-低C13Cr2相フェライト・オーステナイトSUS32925Cr-4.5Ni-2Mo-N耐食性○◎△△▲◎強度●△○△◎◎poor<▲<△<●<○<◎goodod性質加工性溶接性低温じん性○○◎●▲○○○○△△●◎◎○▲△●2008年12月する。343