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チタン鉱物チタン(Ti)は、化合物として天然に広く存在してお後はスラグとして廃棄されますが、溶接中のその一瞬り、地殻構成物質中の含有量はO,Si,Al,Fe,Mg,の間に重要な役目を担っています。チタン鉱物は、Ca,Na,Kに次いで9番目に多いといわれています。主に以下のような目的で使用されます。チタンを含有する「チタン鉱物」には、結晶構造や他の元素との共存状態により様々な種類があります(表(1)アーク安定性の向上・・溶滴移行を安定化させて、1)。工業原料として使用されるのは、イルミナイト、ルスパッタの発生量を減少させます。チル、アナターゼなどのチタン含有量の多い鉱物で(2)全姿勢溶接性の向上・・スラグの粘性や凝固点をす。高め、立向上進溶接などで溶融プールが垂れるチタン鉱物から精製される酸化チタンは、優れたのを防ぎます。隠ぺい性を持つ白色顔料として、その生産量の9割(3)ビード外観・形状の向上・・スラグ物性の適正化が塗料、プラスチック、紙などの着色に用いられていにより、光沢のあるフラットなビード外観・形状となます。ります。溶接材料のフラックス原料としても、イルミナイト、ルチルなどが配合されています。チタン鉱物を用いチタン鉱物は溶接材料の原料として素晴らしい能た溶接材料としては、イルミナイト系、ライムチタニヤ力を発揮しますが、添加量が多すぎると悪影響を及系、高酸化チタン系、鉄粉酸化チタン系などの被覆ぼす場合もあり、溶接材料の種類、用途に応じて最アーク溶接棒、ガスシールドアーク溶接材料では、全適量が添加されています。姿勢溶接用フラックス入りワイヤなどが挙げられます。フラックス原料として用いられるチタン鉱物は、溶接((株)神戸製鋼所溶接カンパニー技術開発部杉山大輔)鉱物名主成分色密度モース硬度表1主要チタン鉱物*1)イルミナイトFeTiO3鉄黒色4.5~5青色、黒色、赤褐色など4.23TiO2TiO2TiO2黒色、褐色、黄色赤褐色、赤色などCaTiO3黒色、褐黒色5~66~6.53.82~3.955.5~63.87~4.085.5~64.015.5CaTiSiO5褐色、黄色、灰色など3.4~3.565~5.5ルチルアナターゼ板チタン石灰チタン石チタン石*1)参考文献「化学大辞典」化学大辞典編集委員会編273