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フラクトグラフィ機械や構造物が破壊した場合、その破面には亀裂のめフラクトグラフィが重要視され、溶接後の検査で発発生、伝ぱ、破断に至った過程が特徴のある模様とな見された割れや、衝撃試験や曲げ試験などで発生したって残っています。フラクトグラフィ(破面解析)と異常破面は必ずといってよいほど観察されています。は、破面に残された模様を観察し、その模様から破壊表2は溶接に関係した割れと、そこで観察される代表原因に関する有効な情報を得ることで、破壊原因を究的な破壊の種類を示したものです。このなかから水素明する上で不可欠な手段とされています。脆化割れの破面を写真1に、高温割れの破面を写真2しかしながら、フラクトグラフィだけで破壊原因がに示します。このような破面観察によって、どのよう究明されるものではなく、破壊した材料の品質や使用なタイプの割れか判定することは、比較的容易にでき条件などいろいろな角度から検討し、総合的な結果かます。しかし最初にも述べましたが、フラクトグラフら原因を突き止めるようにしなければいけません。ィだけで割れの根本的原因まで突き止めることは困難フラクトグラフィには、肉眼やルーペ、低倍率の光で、いろいろな角度から調査、検討していくことが重学顕微鏡で行うマクロフラクトグラフィと、走査型電要です。子顕微鏡(SEM)で観察するミクロフラクトグラフィがあります。マクロフラクトグラフィは古くから行わ表1破壊の種類とミクロ模様れていましたが、十分な情報を得るには至っていませんでした。フラクトグラフィの技術が急速な進歩を遂げたのは、SEMが発明されてからのことです。これはSEMが高倍率でしかも破面のような凹凸のあるものでも観察できる焦点深度をもっているからであり、SEMの使用でフラクトグラフィは新時代に入ったと言えます。表1はSEMで観察される破面のミクロ模様を破壊の種類別に示したものです。破壊は、結晶粒内を横切って破壊する粒内破壊と、結晶粒界に沿って破壊する1.粒内破壊延性破壊微小空洞の合体によるものディンプルすべり面破壊蛇行すべり、リップル、ストレッチング脆性破壊へき開破壊リバー・パターン、へき開ファセット、タング、テアリッジ擬へき開破壊タング、テアリッジ疲労破壊ストライエーション、タイヤ・トラック粒界破壊とに大別できます。さらに、塑性変形を伴う2.粒界破壊延性破壊、ほとんど塑性変形を伴わない脆性破壊、繰り返しの応力で破壊する疲労破壊に分類できます。これらは表1に示しましたようにそれぞれ特徴的なミクロ模様をもっていますから、この模様を観察することによって破壊の種類を知ることができるわけです。溶接部の欠陥として割れは最も重要かつ危険なものであり、もし割れが発生した場合には、その発生原因を究明し防止対策をとらなければなりません。そのた延性破壊ディンプルのある粒状破面脆性破壊模様の少ない粒状破面表2溶接割れと破壊の種類の一例水素脆化割れ…擬へき開破壊、粒界破壊高S温R割割れ…デンドライト粒界破壊れ…粒界破壊(1980年10月号)写真1水素脆化割れ×1.000写真2高温割れ×25010µm10µm135