用語解説


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マッシュルーム割れマッシュルーム割れ?多くの読者の皆様は耳慣れ割れが発生する原因が分かりましたので、実施工のない言葉だなあ…と感じられたことでしょう。話に移りましょう。実験室で確認したところでは、こマッシュルームは、日本語では“きのこ”ですから、マッシュルーム割れは、きのこ形の割れか?という感の割れは、母材の炭素量が0.20%近くかそれ以上で、しかもりじですが、実は、サブマージアーク溶接で溶込み形状んや硫黄の含有率が高いがきのこ形になったとき発生することがある割れなのタンデム溶接などで溶込みが大きくかつ溶接速度がです。速いこんな説明ではイメージが浮かばないと思いますのときに発生しやすいようです。で、図の漫画を見ていただきましょう。この漫画は、もう少し具体的に言いますと、SB材や490N/㎜2級炭素鋼をX開先で両面一層溶接した溶接部の横断面を高張力鋼厚板を高速で両面一層溶接したときに発生す示していますが、なんとなく笠の開いた松茸に似ていることがあるということです。るのがお分かりいただけると思います。危ない話をしましたが、マッシュルーム割れは防止それでは、この割れをもう少し詳しく観察してみまできるのでしょうか。触らぬ神にたたりなしで危ないしょう。試験片をバフ研磨し、ピクリン酸飽和水溶液溶接はしないに限るのですが、そうもいきませんのでで腐食の後、拡大してみますと写真のとおりとなります。割れは、結晶粒と結晶粒の間、つまり結晶粒界に対策を考えてみました。炭素やりん、硫黄など不純物の高い鋼材は母材の希発生しており、明らかに高温割れです。また、EPMA釈の大きい両面一層溶接をやめて多層溶接する。で分析しますと、結晶粒界にはりんや硫黄の偏析が認母材の希釈の小さい溶接条件を選定して、炭素、りめられます。ところで、どうしてこんな部位で割れるのでしょう?伝熱・熱応力解析を行いますと、この部位が、その他に比べもっともひずみが大きくなっているのがん,硫黄含有率の低い溶接材料(ワイヤとフラックス)を用いて、両層一層溶接する。こんなところですが、もちろんを採用するのが最善で、はあらかじめ試験して割れが発生しないこと分かります。それにマッシュルーム形でない場合は、を確認のうえ適用すべきものでしょう。そんなにひずみが大きくなりません。ところで、最近はサブマージアーク溶接だけではなどうやらこの割れは、不純物が偏析して粒界が少しくガスシールドアーク溶接でも大電流で深溶込みの溶弱くなっているときに、大きなひずみを受けて発生し接を適用されることが増えています。適用する鋼材にているようなのです。よっては、サブマージアーク溶接と同様の注意をした方が良いかもしれません。(1990年9月号)写真マッシュルーム割れのミクロ的観察144


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