用語解説


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水ガラス水ガラスは、珪酸ナトリウムの濃厚なコロイド溶液で分/アルカリ分)、比重、粘度で表されます。比重は、す。珪酸ナトリウムは、中世紀からすでに知られてい温度が一定の場合、その化学組成によって変化しまましたが、その性質を本格的に研究・応用したのはす。また、粘度はモル比、濃度、温度によって著しく1820年代頃が最初と言われています。一般的に呼ば変化します。このように、水ガラスの物理的特性は環れる「水ガラス」の名称もこの頃に初めて使われてい境によっても変化しやすいため、使用する際には、そます。の管理が重要となっています。水ガラスの製造法には大別すると乾式法(溶融法)また、水ガラスは反応性に富み、アルカリ性であると湿式法の2種類がありますが、現在、国内メーカーことから、酸と反応し珪酸イオン同士の重合(シロキサのほとんどが乾式法を採用し製造しています。乾式ン結合-Si-O-Si-の生成)が進み粘度が上昇しゲル法では、珪砂SiO2・nH2Oと無水炭酸ナトリウム化します。また、Ca,Mg,Al,Ba等の金属イオンと反Na2CO3の混合物を1300~1500℃で融解し、できた応して、不溶性の珪酸塩金属水和物等を同時に生固体(カレット)を低圧蒸気缶で処理することで得られ成してゲル化します。他にもアルコールや有機物質とます。一方、湿式法による製造では、カレットをつくるも反応し珪酸ゲルを生成することが知られています。ことなく、苛性ソーダと珪砂微粉末または非晶質の珪このように、水ガラスは、ゲル化や沈澱等様々な物質酸が用いられます。純粋なものは、無色の水飴状液と反応して特異な化学変化を起こします。体で粘性が高くなっています。空気中では、二酸化以上、述べてきましたように、水ガラスはその構造炭素を吸収してゲル状珪酸が析出するので、強い接等、未だに解明されていない部分はありながらも、物着力を示します。理的特性・化学的特性等が最近の研究により次第に用途としては、古くから石鹸のビルダーとして使用明らかにされています。特殊な働きと取り扱いのしやされた原料で、1920年代以降は段ボールの中心原すさから、被覆アーク溶接棒の原料だけでなく、様々紙とライナーの接着に大量に利用されました。他にもな分野で、今後も使用されていくことと思います。接着剤、接合剤、耐火セメント等の原料に加えて、アルカリ性であることから洗剤、洗浄剤等にも広く用い((株)神戸製鋼所溶接事業部門開発部溶接開発室瀧村麻里)られています。生活の身近なところでは、おせんべいの袋等に入っている乾燥剤はシリカゲルといって、水ガラスを強酸で処理しゲル化させたものです。この水ガラスは、被覆アーク溶接棒にも多く用いられています。使用目的としては、“原料粉末同士の固着”と“溶接作業性・アーク現象の調整”の2点があげられます。水ガラスの構造式については、過去に多くの研究が行われてきましたが、ガラスと同様に未だに把握できていません。現時点では、図のように複雑な網目構造を形成していると考えられています。また、Na,K,2010年12月構造中を容易に移動していると考えられています。水ガラスの物理的特性は、主に成分、モル比(SiO2423Li等のアルカリ金属イオンは、この相当強固な網目図水ガラス(珪酸ナトリウム)の網目構造


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