用語解説


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溶融フラックス溶融フラックスは、ボンドフラックスとともに、サ大きさのもの(微粉)をDで表しています。例えば、20ブマージアーク溶接で広く使用されているフラックス×Dは20メッシュ(粗粒)からD(細粒)にわたる粒度です。構成であることを示しています。溶融フラックスは、原料鉱石を所定の組成に配合し、組合せるワイヤは、先にも記したようにフラックス電気炉などで溶融し急速凝固させてから粉砕後、ふるには脱酸剤や合金元素は含有させられないので、母材いわけて粒度を整えたものです。や溶接施工条件に応じて適正な合金元素を含むワイヤこのフラックスは1200℃以上の高温で溶解されるたが選択されます。め、脱酸成分や炭酸塩などは製造中に酸化あるいは分次に、溶融フラックスを用いる溶接で発生する主な解して変質するので含有させることはできません。欠陥とその対策について触れてみましょう。成分としては、酸化物(SiO2,CaO,MnO,Al2O3など)輸送中の振動により粗粒と細粒が分離したり、循環とふっ化物(CaF2など)がほとんどで、外観・形状と式回収器で細粒が除かれ粗粒が増加したり、粗粒が破しては、ガラス状のものと軽石状のものがあります。砕されて細粒が増加したりすることなどにより、粒度ガラス状のものは突合せ溶接に、軽石状のものはすみ構成が変化する場合があります。粗粒が多くなると、肉溶接に、主として用いられます。ビードの波が荒くなったり、溶込みが深くなったりし特徴として、ビード外観・形状が良好であること、ます。逆に細粒が多くなると、水素量が増加したり、図1に示すようにポンドフラックスに比べ吸湿が非常ガス抜けが悪くなりピットやポックマークなどの欠陥に少ないこと、低・中電流域(1000A以内)での作業性が生じやすくなったりします。従って、使用前にはよが良いことなどがあげられます。く混合する、使用中に異常が生じた場合には新品のフ溶融フラックスは、ボンドフラックスと異なり一つラックスに交換する,あるいは新品を混合して使用すの銘柄に数種類の粒度のものがあり、表1に示すようるなどの対応が必要です。に使用する電流により使い分けられます。つまり、粗溶融フラックスは吸湿しにくいですが、長期間の保い粒度のフラックスは細径ワイヤと組合せて低電流域管中に粒表面に水分が吸着し、ポックマークやピットで薄板の溶接に、細かい粒度のフラックスは太径ワイなどの発生することがあります。使用する前に150〜ヤと組合せて高電流域で厚板の溶接に使用します。粒350℃で1時間程度の乾燥を行うことをおすすめしま度は8×48,12×150,20×Dなどと表示され、数字が小す。また、保管場所も湿度の低い場所としたいものでさいほど粗く、大きいほど細かくなっており、最小のす。フラックス散布状況によっても欠陥が発生する場合があります。散布高さが過剰になるとビードが荒れたりポックマークが発生します。逆に不足するとピットが発生します。散布高さは通常25〜40㎜程度が適正ですが、現場的にはアークが見えない範囲でできるだけ低くするのが良いでしょう。散布方法もワイヤと同軸散布方式ですとアークや溶融池が落下するフラックスの影響をうけてビードが不均一になったり、溶接金属中の窒素が増加したりするので、ワイヤより前方で散布する方式が良いでしょう。(1993年3月号)表1フラックス粒度と使用電流範囲の一例メッシサイズ8×4812×6512×15020×20020×D適正電流≦600A≦600A162500〜800A600〜1000≧700A


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