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ラミネーション溶接継手部の断面マクロ組織を見る機会の多い人の次に、ラミネーションが溶接構造物に及ぼす影響に中には、いままでに一度ぐらい、写真1に示すようについて述べたいと思います。母材部に線状の模様の入った試験片に出合った経験の一般に圧延鋼板においては、板厚方向の強度は圧延持主もいるのではないでしょうか。方向および圧延と直角方向の強度に比較して低いといこのように、鋼板の圧延方向に平行に薄く層状に存う異方性を持つ傾向があります。前記のように、ラミ在する鋼板の内部欠陥のことを“ラミネーションネーションは鋼板を板厚方向に不連続にするような欠(Lamination)”といいます。陥であるために、この異方性の傾向はさらに助長されラミネーションは、製鋼時に発生したパイプや混入ることになり、図1に示すようなT形や十字形継手をしたゴミ(脱酸生成物あるいは微細な耐火材など)に多用する溶接構造物においては、ラミネーションの存起因したものが多く、これらの混入物が圧延によって在によって、思わぬ低強度で破壊が生じる危険性があ薄く層状に引きのばされたために、写真1のように線ります。また、厚板の継手のように、圧延鋼板の板厚状模様として見えているものです。そのために、通常方向に大きな拘束を受ける場合には、図2に示すよう欠陥内部には酸化物や硫化物などの非金属介在物を含なラメラティア(層状はく離割れ)発生の一因ともな有しています。内在する非金属介在物の一例を表1にります。示しますが、ラミネーションにおいては、特にマンガさらに、ラミネーションの存在は鋼板の疲労強度にンシリケート系酸化物や硫化物(MnSなど)などの延も大きな影響を与え、欠陥が大きい場合には、健全な伸性のある非金属介在物の存在が大きな影響を与えま材料と比較して疲労寿命が百分の一以下となるようなす。例もあります。ラミネーションは形態的に、圧延方向に平行に存在以上のように、ラミネーションは構造物において極しているために鋼板表面からこれを見い出すことは困めて有害な影響を与える欠陥と考えられますので、鋼難ですが、近年の非破壊検査法の進歩により、例えば板の選定にあたっては、前述の超音波探傷法などを用超音波探傷法(UT)などを使用すれば、十分にその存いて、十分な調査を行っておくことが必要でしょう。在を知ることが可能です。(1982年6月号)表1代表的介在物の一例介在物種類化学組成(%)SiO2AlO23MnOその他アルミネートMnシリケート15〜2060〜7010〜1530〜4015〜2030〜50――Caシリケート40〜50〜10〜10ZrO220〜40〜510〜20CrO210〜2020〜3010〜20TiO230〜40〜520〜30スペシャルシリケートCaO〜50302ZrO〜50602CrO〜306022TiO〜2030写真1165